夏の暑さが一段落し、すがすがしい空気が気持ちの良い秋。
秋の始まりを感じると、ついついワンちゃんを連れて自然を満喫しに、遠出したくなってしまいますよね!
夏のうだるような暑さの中の散歩は、飼い主さんにもワンちゃんにも酷。
やっと秋が来たら、これから思う存分散歩を楽しませてあげるぞー、なんて気合も入ってしまうかもしれません。
けれど季節の変わり目と呼ばれる時期には、人間同様ワンちゃんも体調を崩しやすくなるものです。
秋を楽しく過ごすうえでワンちゃんの体調を元気に保ってあげるためには、どんなことに注意を払ってあげたらよいのでしょうか?
ここでは、特に初秋にワンちゃんが体調を崩してしまう理由と、そうならないための対処法について、ここではみていってみましょう。
目次
ワンちゃんが秋に体調を崩すわけとは?
ワンちゃんが秋に体調を崩すわけは、実はいろいろあります。
飼い主である人間が良かれと思って連れて行ったいつもと違う散歩道の自然に思わぬ落とし穴があったり、おいしい秋の食材が原因になることも。
実際に秋で体調を崩す原因とは、どんなものがあるのでしょうか?
秋の落とし穴!植物
気持ちの良い秋風に誘われてワンちゃんを連れて遠出し、ただ単に自然の中での散歩を楽しんでいただけでも、そこにある植物で病気になってしまうこともあります。
例えば、イチョウ。
イチョウは葉っぱだけなら黄色に色づいていてきれいなのですが、問題は銀杏です。
匂いもきついので食べてしまうこともなさそうですが、中には飼い主さんが目をそらした隙に銀杏を食べてしまって、体調を崩してしまう子もいます。
シュウメイギクも、ピンク色の綺麗な花が咲きますが、葉っぱ、茎、花と全草に毒性があるそうで、間違って口に入れてしまうと嘔吐や下痢といった症状のほか、肝臓障害、汁が触れた皮膚には炎症が起きてしまう可能性があるため、気を付けなくてはなりません。
そのほかにも、ハイビスカスやサフラン、アヤメ、いちじく、ベゴニア、菊、シクラメンなど、秋に花盛りを迎えるものも毒性のあるものが目立つちますし、好奇心旺盛な子だと毒キノコなども秋の散歩道にはたくさん生えていたりするので注意してあげてくださいね。
おいしい秋のごちそう!
飼い主さんたちが食べていた秋のごちそうのおこぼれで、体調を崩してしまうことも!
人間から見たら全く害がなさそうな、むしろ健康のためにはいくつか食べたほうが良いのでは、なんて思ってしまうものにも危険なものがあるのです。
例えば、ブドウ!
甘くておいしいブドウですが、レーズンなどの干しブドウも含め、ブドウは全種類で腎不全など急性の腎臓機能不全を起こすことがわかっています。
もちろん個体差があるので一概には言えないのですが、ぶどう中毒を起こすといわれている目安量は、体重1kg当たり約32gだそう。
ブドウの大きさや質量にもよりますが、小型犬で10粒以上食べてしまうと危険と考えてよいかもしれませんね。
粒の大きいものなら、3粒くらいでもちょっと心配。
さらに、ブドウが苦手な子だと、1粒でも体調不良になってしまうことも考えられます。
人間にはビタミンEなどの恩恵から勧められているナッツ類も、実はワンちゃんによっては苦手な子もいるので注意が必要です。
鮭も秋はおいしいですが、アニサキスなどの寄生虫がいる魚でもあるのでしっかり火を通し、与えるのであれば味付けのしていない鮭を与えてあげてください。
脂ののった秋刀魚も、ぜひワンちゃんに与えてあげたいものです。
魚を与えるときは、塩など味が付いているものは避けてくださいね!
逆に秋のおいしいおやつといえば、サツマイモ。
カロリーが気になるので、おやつに少量与えてあげましょう。
柿が好きな子であれば、ビタミンCとβ—カロテンがたくさん含まれているので、皮と種を取ったものを与えるのもよいでしょう。
甘くてジューシーな梨も、空気が乾燥してくる秋のおやつにはお勧めですよ!
秋の寒暖差にやられる!
秋の体調不良の原因で考えられることの代表格といえば、誰もが思いつくのが「寒暖差」ではないでしょうか。
そう、朝晩の気温が日中の気温よりもグッと落ちるこの秋の寒暖差から、体調不良が引き起こされることが多いのです。
また、晴れている日はまだ夏のように気温が上昇するのに、一転曇りや雨だと肌寒く上着が必要、などと日によってころころと気温が変わるのも秋の天気の特徴ですね。
体がまだその寒暖差に慣れていないため、人間も体調を崩しやすくなりますが、ワンちゃんもお洋服などで調整をしていないと体調を崩しやすくなります。
また、雨が続く日が多いときや、台風の気圧で体調不良になる子も。
気圧の変化は、交感神経や副交感神経を刺激するため、自律神経が乱れてしまって体調不良になってしまうこともあります。
台風が近づいているときは、ワンちゃんの様子に気を配ってあげてください。
もしかすると、気圧が苦手な子かどうかわかるかもしれません。
夏の疲れが噴き出す時期
初秋といえば、夏の疲れが噴き出す時期でもあります。
人間もよく、「夏の疲れが出て…」なんて言いますが、それはワンちゃんも同じ。
夏の疲れが秋の初めに出て、何となく体調が悪くなることはあるのです。
夜は暖かく寝れるよう、ワンちゃんの環境に気を配ってあげて、早めに元気が回復するよう心掛けてあげましょう。
栄養とカロリーの高いものばかり与えるのもNG。
風邪を引いた時のように、食事も消化しやすいものを与えてあげるとよいですね。
また、自分で気づかずに脱水状態になっている子もいるので、食事は水分が取れるものを与えてあげるとよいでしょう。
秋の体調不良対策!これだけは知っておきたい対処法
秋に体調不良を起こさせないためには、どんなことに気を付けてあげたらよいのでしょうか。
まずは、散歩道の拾い食い等の対処、秋の食材でワンちゃんが食べてよいもの、いけないものをおさらいすることは大切ですが、ほかにどんなことができるでしょう。
ここではケース別で対処法を学んでみましょう!
・食欲減退には?!
ワンちゃんの食欲減退の理由の多くは、夏の疲れが胃腸に溜まってしまい、食欲がわかなくなるから。
胃腸が弱っているのにカロリーの高いフードやおやつ、通常のご飯を与えるだけでもやはり下痢や嘔吐の原因になったりもします。
食欲のないときは、フードも風邪の時のように消化の良いもの、水分がたっぷりとれるものを与えて様子を見てあげるのが良いですね。
様子を見ながら、通常時のフードに徐々に戻していくようにしましょう。
フードのトッピングでカロリーを取るのも〇。
特にワンちゃんが好物なものを少量のせてあげると、食欲が戻ってくるでしょう。
それでも2週間以上体調が戻らないときは、掛かりつけの獣医さんに相談してみてくださいね。
・皮膚の乾燥注意!
秋はだんだん暖房なども使うようになってくると、空気が乾燥してきます。
ワンちゃんの足の裏がカサカサでひび割れていたり、被毛がパサパサしていたら水分が足りてないと考えてよいでしょう。
また、乾燥した空気は気管支炎も起こしやすくなります。
ちょっと動いたり、外に出たときに咳がみられたら若干気管支が弱っていると考えられるかも。
部屋に濡れたタオルを干すなど、ちょっと保湿を意識してあげるとよいでしょう。
足の裏などは、ワンちゃん用のケアクリームで保湿をしてあげるのもお忘れなく!
シャンプーも秋冬用に切り替えて、保湿に力を入れているものにするとパサつきが気にならなくなるでしょう。
おやつも、「梨」など水分を多く含んでいるものを選んであげてくださいね。
・飼育環境の工夫
特に寒さに弱い犬種の子ですが、秋になったら早めにワンちゃんのベッドに毛布などを用意し、暖かく過ごせるようにしてあげてください。
お洋服が用意できるのであれば、寒い日は着せてあげるなどして、寒暖差に体が慣れるまでは十分気を付けましょう。
・散歩の工夫
寒暖差が激しくなる朝や夜の散歩よりは、できるだけ日中の暖かい時期に散歩に出るように工夫すると、体調維持に役立ちます。
いつも通っている道でも、ワンちゃんにとって害になるものがないか、ちょっとだけ気を付けておいてあげるだけでも、大分違うと思います。
終わりに
いかがでしたか?
ワンちゃんの初秋の体調不良の原因、つかめたのではないでしょうか。
厳しい冬の前に体を徐々に寒さに慣らす時期ではありますが、初秋は人間も動物も体が慣れていないので、無理は禁物ですね。
秋を元気に過ごすためにも、初秋のワンちゃんの室内環境、食事、散歩(運動量)に注意を払う必要があります。
夏の疲れかと思っていたら、思わぬ病気が隠れていた、なんてこともあるかと思いますので、下痢や嘔吐を繰り返す、食欲が全くない、散歩に行きたがらないといった症状が続く場合には、必ず病院を受診するようにしましょう。
また、逆に元気いっぱい過ぎるワンちゃんの場合は、おいしい秋の食べ物で体重増加にならないよう、運動量を増やすなどしてベスト体重キープをがんばりましょう!
もちろん、飼い主さんもご自分の体調管理は万全に行ってくださいね!
さあ、秋を満喫する準備は整いましたか?
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