ワンちゃんの犬嫌い!自分を人間と思ってる?

「うちの子、絶対自分のことを犬じゃなくて人間と勘違いしてるよね?」
そんな飼い主さんの声をよく耳にします。

実際、よそのワンちゃんとは仲良くしないで人間とばかり楽しく遊んで仲良くしている姿を見ると「自分のことを人間だと思っているんだろうなあ」なんて思ってしまう場面によく遭遇します。

ワンちゃんは自分をどんな存在だと思っているのでしょうか?
もしや本当に人間だと思ってしまっているのでしょうか?
そこで、ここではワンちゃんは自分を人間と思ってしまっているのかどうか、専門家の方の意見を参考に探ってみましょう。

ワンちゃんが人間のように振舞うのはこんなとき!

一般的にワンちゃんが人間のような振舞いを見せるのは下記のような時といわれています。

・飼い主さんと一緒にソファーに座ってテレビを見る
・子供たちと兄弟のように遊ぶ
・子供たちに嫉妬しているような時がある
・みんなが食卓に着くと一緒になって座る
・ベッドで寝る
・飼い主の呼びかけに答える(吠える)
・人間の食べ物を欲しがる
・鏡の自分を自分だと思っていない

このような行動の裏には、どのようなことが考えられるのでしょう?

ワンちゃんにとって家族は「一番」!

ワンちゃんはもともと家族を大切にする傾向が強く、一緒に過ごす時間が大好きなのです。
飼い主さんがテレビを観ていると飼い主さんの観ているものが何なのか確認をしたい意味もあってテレビを一緒に見るのでしょう。

子供たちが遊んでいると、自分も一緒になって遊びたいと思うのでしょうし、自分以上に注目を浴びている子供たちに嫉妬のような複雑な感情を持ってしまうこともあるようです。

よく赤ちゃんが産まれるとワンちゃんは嫉妬するなどといわれますが、やはり赤ちゃんにみんなの注目が向いてしまうと嫉妬のような感情を持ってしまうのでしょう。
飼い主さんを見つめて何か言いたそうな顔をしているのは、自分に注目してほしい証拠です!

ワンちゃんが食卓に一緒につきたがる理由とは?

家族で食卓に着くとワンちゃんも一緒になってテーブルの横につきませんか?
なぜかといえば、ワンちゃんとしては人間と食事の時間を一緒に楽しみたい、という気持ちが強くあることが挙げられます。

また人間の食事を食べてみたいという、食に対する興味と欲求を表しているとも考えられるそうです。
もちろん、人間の食べ物はワンちゃんに適していないので、与えることはできませんし、しつけの面でも正解とは言えませんね。

ワンちゃんも一緒にベッドで寝たがる

ワンちゃんにとって飼い主さんのベッドは安心して暖かく眠ることのできる至福の場所であることは間違いありません。
飼い主さんの匂いが染みついたベッドはワンちゃんにとってリラックスしてゆっくりできる場所なのです。

ワンちゃんと一緒に寝ることは飼い主さんとの絆を深めることができてよいともいわれていますが、実際のところはワンちゃんの種類や健康状態で一緒に寝てはNGなことも!

一緒に寝たいと考えていらっしゃる飼い主さんは、かかりつけの獣医さんにアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか?

飼い主さんが話しかけると返事をする

飼い主さんが話しかけると、吠えて返事をする子がいますよね。

実はワンちゃん、飼い主さんの話している意味を理解しているわけではないそうです。
それではなぜ吠えて返事をするのかというと、飼い主さんの声のトーンやリアクションから吠えて答えることでコミュニケーションをとれると知り、吠えて返事をするのだそう。

飼い主さんもワンちゃんが吠えて返事をしてくれると嬉しくなりますよね?
このような嬉しい瞬間の共有が、飼い主さんとワンちゃんの絆を強くすることができるのです。

ご飯の時に一緒に食卓につく

ワンちゃんは飼い主さんが家族で食卓を囲んだら一緒にテーブルの横に座り、いかにも
これから一緒に食事をしますといった準備をすることがありますよね。

飼い主さんが食事を始めるとじっと見つめてきたり、食べ物を欲しがるそぶりを見せたりすると思います。
食べ物の香りに刺激されて食欲が湧いているとも言えますし、どんなものを食べているのか好奇心も刺激されているのでしょう。

もちろん、だからと言って人間の食べ物をワンちゃんに与えることはできませんよね。
ワンちゃんが食べてはいけない食材や調味料が入っており、ワンちゃんの健康のためにもよくありません。

衛生面から考えても、お勧めできません。
ワンちゃんはいろいろな細菌と日常的に接します。
例え一緒に食卓に座るだけでも衛生面では心配が残りますので、気を付けたいものですね。
食事の間は決められた場所で待つようにしつけられるとよいですね。

鏡に映っている

ワンちゃんを鏡の前に立たせると、どんな反応をしますか?
例えば、鏡の中の自分の姿をじっと見つめて不思議そうな顔をする子もいるでしょうし、逆にその姿を見て吠える子もいるでしょう。

ワンちゃんは飼い主さんのことを誰だと思っているのか?

もしかしたらワンちゃんは飼い主さんを産みの親と思っているのかもしれない…。
そんな風に考えたことはありませんか?
子供たちと兄弟のように振舞っているのを見ると、もしかしたら母親と勘違いしているのではないかと思ってしまいますよね。

ワンちゃんは基本的に、飼い主さんのことを「仲間」であり、「リーダー」と思っているようです。
飼い主さん家族が一つの群れであり、その群れのリーダーがいる。
もともと野生のワンちゃんたちは群れを作って生きていました。
そしてその中で協力し生きていたのです。

ワンちゃんが飼い主さんの帰宅を大喜びで迎えるのは、そういった習性があるからと考えられるそうです。
もともと群れる習性を持っているワンちゃんたちですので、群れにはリーダーが必要であり、そのリーダーは家族の中の誰かなのです。

そこで、飼い主さんがリーダーシップをワンちゃんに対して発揮するとワンちゃんは飼い主さんを頼りにするようになり、リーダーがいることで安心感も得られるのです。

ワンちゃんを人間として扱ってもいいの?

ワンちゃんは家族の一員だから、人間と同じように大切にしてあげたい…。
そう思ったりしますよね。

けれど、ワンちゃんを人間として扱うのは「よくない」というのが答えだそうです。
というのも、まずは飼い主さんは群れの「リーダー」としてワンちゃんにしっかり認識してもらう必要があります。

ワンちゃんを人間扱いし、甘やかしてしまうと、ワンちゃんは自分がリーダーになろうとし、結果として飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまうこともあるそうです。

衛生的にも人間扱いはよくない、ということですので、やはりワンちゃんはあくまでも「ワンちゃん」として大切にしてあげるのが正解だそうですよ。

ワンちゃんは自分を人間と思っているのかどうか?!

最後になってしまいましたが、ワンちゃんは自分を「犬」と思っているのでしょうか、それとも「人間」と思っているのでしょうか?
実は専門家でもワンちゃんが自分のことを人間と思っているのか、それとも何か違うものとして考えているのかは、わからないそうです。

ワンちゃんが言葉を話すことができないので、確かに判断するすべはありませんよね。
ただし、「同じ群れの中で生きている」ということで、同じ種類の生き物と考えている可能性は否定できないそうです。

終わりに

いかがでしたか?
結局のところワンちゃんが自分を「人間」と思っているかどうかは謎のままでしたが、それでも同じ群れの仲間のため、同じ種類の生き物と思っているかもしれない、とのことでした。

人間として扱い、甘やかすだけではなく、飼い主さんがしっかりとしつけなどを行いリーダーとしてワンちゃんに認めてもらうことで、ワンちゃんも安心して飼い主さんを頼りにできるということですので、ある意味飼い主さんはワンちゃんにとって「お母さん」的な役割と「お父さん」的な役割を持っているといえるのではないでしょうか。

衛生的な面からも、ワンちゃんとは一線を引く部分を作りつつ生活する必要があるのです。

●参照
飼い主さんが語る「自分を人間だと思ってる愛犬」の話がスゴい!

犬は自分のことを人間だと思ってる?人間のように見える行動

犬は自分のことを人間だと思うことはあるのか?