犬の冬支度/室内を快適に整えてあげよう!

12月を迎えると、日々の気温も一気にグーンと下がり空気が冷たくなります。
朝晩、暖かいお布団からでるのがつらく、朝の散歩も気合を入れないと厳しい!
寒いせいで、鼻水まで垂れてしまう。
そんな冬がやってきちゃいましたね。
ワンちゃんも、「散歩」の声には目を輝かせるけれど、冬は暖かい布団の中から出るのがいやそう…。

一般的にワンちゃんって、夏に弱くて冬に強い印象があるかもしれませんが、一口にワンちゃんといっても、暖かい国が出身の子もいれば、寒い国が出身の子もいます。
そう、暖かい国出身の子は、寒さに弱かったりするのです。

寒冷地原産の犬種としては、秋田犬、シベリアンハスキーやアラスカ原産のアラスカンマラミュートなどが有名ですね。
さらにダブルコートの犬種も、寒さに強いといわれています。
体が暖かい毛で覆われたダブルコートのワンちゃんの代表格といえば、ミニチュアダックスやゴールデンレトリーバー、コーギー、ポメラニアン、ミニチュアシュナウザーなどなど。

上記のワンちゃんたちの中にも、寒さが苦手な子もいたりするので、実は寒冷地出身でダブルコートのワンちゃんたちが、みな一概に寒さに強いとは言えないのです。

ということで、犬種は目安程度にし、自分の家のワンちゃんに合う冬支度をしてあげることが大切になるわけです。

「うちのワンちゃんは室内で飼っているから、冬支度はそれほど必要ではないと思う」
なんて飼い主さんは、念のためワンちゃんの原産国を確かめておきましょう。
暑い国のシングルコートのワンちゃんであれば、人間の言葉が話せないから文句を言えないだけで、内心は「寒いよ~!」と思っているかもしれません。

ここでは、ワンちゃんの冬支度について、どうしたらワンちゃんが室内で快適に過ごせるのかをご紹介しています。

ワンちゃんの適温ってどのくらい?

人間にとって、冬の間、室内で過ごす際の適温は18~22℃、湿度は55~65%なんて言われていますが、実はワンちゃんたちにも室内で過ごす際に「適温」があるんです。
しかも、人間より若干高めの温度設定。

ワンちゃんに最適な室温は一般的には23~24℃前後、湿度は50%~60%といわれているんですよ。
これは犬種によっても違いますので、あくまでも平均と考えてくださいね。
人間は服装やホッカイロなどで温度調節をすることができますが、ワンちゃんは自分で温度調節はできませんよね。
そのため、人間のほうがワンちゃんの適温に合わせることを心がけてあげたいですね。
できれば、エアコンで室温をワンちゃんに最適な温度にし、加湿器で湿度も一定に保ってあげてください。
「加湿器がない」、なんて方は、部屋にバスタオルを濡らして干しておくのもお勧めですよ。
加湿器を掃除する手間も、省けちゃいます!

結露対策も必要になりますが、ワンちゃんも人間も快適に過ごせますので、ぜひ湿度については気にかけてみてください。

また、オイルヒーターやパネルヒーターとエアコンで、陽だまりのような温かさを作り出すのもお勧め。
ただし、オイルヒーター/パネルヒーターは物によっては電気代が跳ね上がる心配も。
電気代の気になる方は、暖房家電がどのくらいの電気を消費しているのか、確かめておくとよいですね。
オイルヒーターやパネルヒーターであれば、ワンちゃんの体が触ってしまってもすぐに火傷することなく、安心ですよ。

ストーブには要注意!

冬になってよく耳にするのが、
「うちのワンコはストーブの目の前で、いつも座っている。熱くないのか、火傷しないのか心配になる」という話です。
確かに、ワンちゃんのいるご家庭では、ストーブの前をワンちゃんが陣取っているというのも珍しくないですよね。
石油ストーブや電気ストーブ、熱風のでるファンなどの前に陣取って気持ちよさそうに寝ているワンちゃんって案外たくさんいるのですが、実はこれ、危険なんです。

電気カーペットや床暖房も含め、ワンちゃんの体が熱くなりすぎてしまったり、火傷してしまうケースがあります。
私たち人間が、ワンちゃんを火傷から守ってあげないとなりません。

ワンちゃんとコタツの相性は?

冬になってコタツを出すと、真っ先にワンちゃんが中に入る、そして1日中コタツに入っている、なんてワンちゃんもいるのではないでしょうか。

エアコンが直に当たる床の上で大の字で寝そべっているのも可愛いですし、コタツの中で気持ちよさそうに寝ているワンちゃんもとってもかわいい!

もともと人間より体温が高いワンちゃんたちなので、コタツの暖かさを人間以上に気持ちよく感じているのでしょう。
とはいえ、気になるのはコタツとワンちゃんの相性です。
1日中入っていたら、病気になってしまわないのか。
万が一のことがあったら、死んでしまったりしないのか?
なんて、飼い主さんは心配に思われるかもしれません。

コタツ好きのワンちゃんで一番心配しないとならないのは、実は熱中症なのです。
コタツの中が暑くなりすぎないよう、弱めの暖かさを選んで、水分をしっかりとらせてあげるよう心掛けてあげてください。

また、お肌の乾燥も心配なので、コタツを消す時間も作ったほうが良いでしょう。
さらに、コタツのコードを噛んでしまって感電してしまったり、漏電から火事になることも!
コードを噛んでしまうことがないように、コードカバーなどで工夫してあげてくださいね。

ワンちゃんのストーブやけどを防ぐ対策とは?

家ではエアコンやオイルヒーターだけだとつらい、そんなご家庭では、ぜひワンちゃんの火傷対策のために、対策をしてあげてください。
お勧めは、ワンちゃん用のサークルや赤ちゃん用のガードで、ストーブを囲ってしまうこと。
ギリギリにくっついても火傷しない程度にストーブとサークルの距離をとっておけば、安心ですね。

ワンちゃんが火傷してしまったらどうすればよい?

ストーブの近くにいたワンちゃんが、万が一火傷してしまったら…!
とにもかくにも、病院を受診しましょう。
できれば年末年始でもオープンの24時間救急動物病院の連絡先や場所のメモを、携帯の連絡先やワンちゃんの保険証入れに入れておけるとよいですね。
患部をしっかり冷やしながら、病院へ急ぎましょう。

ワンちゃんの適温を知るには?

ワンちゃんの室内の適温は、22℃~24℃、ということでしたが、実際に22℃で設定していても寒さを感じている場合があります。
ワンちゃんが「寒い」と感じるときは、どんな様子になるのでしょうか?
人間同様、「小刻みに震える」他、体を丸めて寝ていたり、水を飲まなくなったり、また冷えからお腹を壊して下痢をするようになったりといった様子が見られます。

室内を22℃で設定していても震えている場合は、もう少し室温を上げる(24℃くらいにしてみる)、洋服を着せる、などなど、寒さ対策をしてあげてくださいね。

外飼いワンちゃんの越冬方法!どんな対策をするべき?

冬の間、外飼いのワンちゃんの寒さ対策はどうしているのでしょうか?
まず、外飼いのワンちゃんは、犬小屋の防寒対策を完ぺきにやってあげる必要がありますよね。
ブランケットなど、寝るときに暖かいものを用意し、寝るときに寒くないように工夫してあげてください。
晴れた日には、ノミなどの対策に良く乾かしてあげましょう。
寒さの厳しい日には、湯たんぽもお勧め。

さらに、犬小屋の内部を断熱材で覆ってあげたり、風向きを考えて少しでも暖かく過ごせるよう配慮してあげてください。

夏は日陰になるところ、冬は陽があたるところと、季節に応じて犬小屋の引っ越しをしてあげるとベストです!

また、雪が降るような寒い日は、室内で過ごせるようにしてあげたいものですね。
特に暖かい空気は上に行き、冷たい空気は下にたまりやすいので、床の高さにいることの多いワンちゃんのためには、床を温かく保つことが大切なんです。
といっても、ホットカーペットで覆われていては、さすがのワンちゃんも暑くなってしまいますし、乾燥してしまいますから、暑いときはワンちゃんが自分でフローリングで寝るなど調整できるようにしてあげてください。

終わりに

いかがでしたか?
人間同様、ワンちゃんにも冬支度が必要ということがお分かりいただけたかと思います。
ワンちゃんのためには、エアコンで部屋を暖め、加湿器を使ってあげることが一番というのは、人間にとっても同じですのでぜひ参考にされてみてください。
また、お家で石油ストーブなどを利用されている方は、定期的な部屋の換気と、ワンちゃんの火傷対策だけは気を付けてあげてくださいね。

コタツを使われているお家では、ワンちゃんの熱中症対策と皮膚の乾燥に意識し、コタツはこまめに消すといった工夫を行うことで、幸せなコタツ生活を送ることができるでしょう。

シングルコートなど毛が少ない犬種で、暖かいところが原産地の寒がりのワンちゃんのためには、お洋服を着せてあげるなどして真冬対策をしてあげましょう。
今年も元気に年が越せるとよいですね。





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