かかりつけ獣医さんの選び方!押さえるべきポイントとは?

ワンちゃんを飼い始めるとすぐに、どこの獣医さんにかかるべきか、獣医さん探しが始まりますよね。
子犬のうちに受けておかないとならない予防接種もありますし、頼れる獣医さんを早く探しておけば、気持ち的にも安心!
とはいえ、近所に数件の獣医さんがいると、どこの獣医さんを選んでよいのかさらに悩んでしまうことにも。
また、例えば友人から聞いた良い評判の獣医さんも、ネットで調べてみると口コミが悪かったり、逆に友人の評価が散々な獣医さんなのにネットの評価では高評価を得ていたり。
ここでは獣医さん選びでお困りの方へ、頼れるかかりつけ獣医さんの選び方と、獣医さん選びで押さえるべきポイントについてご紹介します!

かかりつけ獣医の重要性とは?

人間もかかりつけのお医者さんがいるほうが良いといわれているように、ワンちゃんもかかりつけのお医者さんがいたほうが良いといわれています。
子犬のころからかかりつけ医を持ち、予防接種やその他診察を受けていれば、ワンちゃんの普段の様子や元気な時の様子、状態を獣医さんのほうも記憶することができますから、病気に気づける可能性も高くなります。

獣医さんの選び方、押さえたいポイントとは?

掛かりつけ獣医さんを決める前に押さえておきたいポイントは、どのようなものがあるのでしょうか?
獣医さんの評判や腕前はもちろんですが、受付や電話対応も評価のポイントとして考慮してもよいかもしれません。
始めて診察した時に、

「この獣医さんなら信用できそう」
「なんか腑に落ちない」
「受付やスタッフの対応が冷たい」

など、いろいろと感じることがあるかと思います。
自分の感覚でしっくりくると感じた獣医さんであれば、しばらく通ってみるのもありですし、他の獣医さんにも相談に行ってみてから決めるのもありですね。
評判が良い獣医さんでも、飼い主さんが「ちょっと…」と感じたのであれば、別の獣医さんも受診してみるとよいでしょう。
獣医さん選びのポイントとしては

→忙しそうなのに話を丁寧に聞いてくれる
→説明をわかりやすくしてくれる
→根気よく質問に答えてくれる
→いろいろ提案してくれる
→ワンちゃんへの対応が丁寧
→スタッフの対応がよい
→安心して信頼できそうな印象を受けた
など。

治療方法の名前や薬について、飼い主さんはもちろんわからないことのほうが多いかと思います。
治療法についても薬についても、嚙み砕いてわかりやすく教えてくれる獣医さんであれば、信頼できそうですよね。
受診後にインターネットで病状をいろいろ検索したり、治療法を検索したり、家族と話をして、治療方針や薬を変えたくなったといった場合も、また治療費が高額で頭を悩ませているときも親身に相談に乗ってくれる獣医さんがベスト。
コミュニケーションの取りやすい獣医さんなら、安心してお任せできます。
また、獣医さん選びのポイントで飼い主さんが獣医さんに求めることをはっきりさせておくのも大切です。
獣医さんに求めるポイントが例えば

→ナチュラル療法に近いものを望んでいる
→最新医療機器で高度な治療ができることを望んでいる
→入院などの設備が整っている
→最低限の治療で診てくれる獣医さんを望んでいる
などなど、飼い主の皆さんもそれぞれ譲れないポイントがあるかと思います。
飼い主さんが獣医さんに求めるポイントを整理してから、かかりつけの獣医さんを探してみましょう!

かかりつけ獣医を探せ!どんな特色を持った獣医さんがいるの?

獣医さんによって、動物病院はさまざまな特色を持っていますが、その中でもよくあるパターンを見ていってみましょう!

→動物大好き獣医さん
動物が好きで好きでたまらなくて獣医さんになる、動物大好き獣医さんというカテゴリーに分類できる獣医さんがいます。
そんな獣医さんは、ご自宅で飼っているワンちゃんの情報などをHP上に掲載していたり、動物大好きオーラが漂っていることがほとんどだと思います。

→利益よりも保護重視!福祉色の強いドクター
保護されてきたワンちゃんたちの面倒を見たり、利益を顧みず動物の命を救うことなどに没頭されている獣医さんもいらっしゃいます。
いろいろ深くお考えの獣医さんで、一見地味で気難しく見えてしまうかもしれませんが、実は動物に対して、弱いものに対しての愛情が豊か。
どうにか助けてあげたい、という気持ちがあるので、ワンちゃんも安心してお任せ出来ちゃいます。

→高度医療を駆使し専門的な治療を施す専門家ドクター
最新医療で高度な治療を提供しているドクターもいらっしゃいます。
難しい手術や治療に取り組むためいろいろな研修を受けており、ホームページでも例えば循環器に強い、消化器官に強いなどどこの分野に強い先生なのか一目瞭然のことが多いです。

→健診得意なドクター
定期検診、健康診断などを重視し、検査機器を充実させている動物病院もあります。
精密検査を受けることで病気の見落としを防ごうとする気持ちが伝わってくる獣医さんともいえるかもしれません。
セカンドオピニオンとしても、注目したいドクターですね!

→ナチュラル系重視ドクター
人間もナチュラル志向の強い方のための代替医療があるように、ワンちゃんなどの動物に対してもナチュラル系の治療で病気を治療しようと考えいているドクターもいらっしゃいます。
ワンちゃんのための針灸院やアロマテラピーなどを施してくれるところ、薬が漢方やハーブのところなどなど。
ちなみに、代替医療は200種類以上の分野があるとのことで、飼い主さんが気になる代替医療を絞って探すのが大切なんです。
もちろん、動物病院ですから動物診療代もかかりますし、代替医療代もかかりますので割高に感じる飼い主さんもいらっしゃいます。

→昔からある地域の獣医さん
昔からある街の獣医さんで、どこにでも見受けられるような動物病院タイプです。
比較的予約も取りやすく、気軽に行くことができるのがメリット!
かかりつけ医としてお願いされるところも多く、そこからさらに治療が必要とされるとさらに高度な医療を受けることができる動物病院へ転院となるケースもあります。

かかりつけ獣医を決めたら定期的に健康診断!

かかりつけ獣医さんが決まったら、できれば毎年定期検診(健康診断)を受けるようにしたいですね。
人間も毎年健康診断を推奨されるように、ワンちゃんも毎年健康診断が推奨されます。
健康診断を健康な状態の時から受けていれば、健康状態が悪化した時にすぐに気づいてもらえるきっかけにもなりますからね。
ケガや病気の時だけ獣医さんにかかっていると、病院は怖いところとインプットされてしまうので、健康診断などで通いなれておくとワンちゃんのストレス軽減にもつながります。
ちょっとした相談事も、ワンちゃんを連れて獣医さんを受診するようにすれば獣医さんと飼い主さんだけでなく、獣医さんとワンちゃんの信頼関係も築くことができますよね。

ワンちゃんの症状の伝え方はわかる範囲でOK

ワンちゃんの症状を獣医さんにお伝えする際に困るのが、ワンちゃんは人間の言葉を離さないので、お腹が痛そうでもずきずき痛いのか、しくしく痛いのかなど、細かい症状を伝えることができないことです。
飼い主さん的には、「どんな様子か細かく伝えてあげたいけれど、自分がわかる範囲しかわからない」といった状態かと思います。
獣医さんにお伝えする症状は、飼い主さんのわかる範囲で実は十分なんです。
普段の様子と比べて、今はどう見えるのかをお伝えすると、獣医さんもわかりやすいとのことですので、毎日一緒にいる時間が一番長い家族が一緒に行くのがベストとのことですよ!
血便が出ているのであれば、血便をジップロックなどに入れて持参するとさらに診察がスムーズになります。
それが無理であれば、便の状態をスマートフォンなどのカメラで記録しておくだけでも、診断の判断材料になるでしょう。
いつもあげないフードに切り替えた時なども、アレルギー反応などが考えられるため、メモしておくとよいですね。
フルーツや野菜を食べてしまった、何てときもやはり食べなれていないものであれば記録しておきましょう。
トウモロコシの芯がワンちゃんにNGと知らず、かじらせてしまったなんて飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
トウモロコシの芯は腸閉塞などの危険があるNGフード!
万が一食べてしまったら、すぐに獣医さんへ、といわれている食べ物の一つですが、トウモロコシ以外にもいろいろあります。
人間が食べてOKならワンちゃんも大丈夫、と考えるのは危険なのですね。
そのため、ワンちゃんが初めて口にするものは念のため記録するなり、頭の中にしっかり記憶しておきましょう。
ワンちゃんに初めての野菜やフルーツなどを食べさせる前には、ネットなどで食べさせても大丈夫か確認して与えるようにしましょう。

動物病院へ行くときのマナー

動物病院へ行くときのマナーとしては、リード、キャリーケースなどにワンちゃんを入れて待合室で安全に待てる状態にすることが鉄則です。
シャンプーなどをするべきかと思われる方もいらっしゃるようですが、その必要はありません。
ワンちゃんに対して攻撃的だったり、待合室で待つのが厳しいワンちゃんの場合には事前に予約し、なおかつ空いている時間帯に連れていけるとベストですね。

こんな獣医さんは嫌だ!気を付けたい獣医タイプ

獣医さんは獣医さんでも、「こんな獣医さんにかかったら病気が良くなるわけがない」と思われる獣医さんもいらっしゃいます。
最後に、こんな獣医さんは避けたほうが良い、という獣医さんについてご紹介しておきましょう。
獣医さんの中には、「獣医になったからもう勉強はしない」という方、「獣医さんになっても勉強を続け、学会などにも出て知識を深め続ける」という方がいらっしゃいます。
もちろん、避けたいのはお勉強を怠けてしまっているほうの獣医さんです。
獣医学も日々進歩しているわけですから、向上心の強いお医者さんのほうが安心ですよね。
また、諦めの早い獣医さん、否定的な後ろ向きな獣医さんも気を付けたほうが良いかもしれません。
いろいろな視点から諦めずに検証してくれそうな姿勢が見える獣医さんなら、安心です。
とはいえ、やたら検査を多くする病院もNG。
検査代で稼ごうという魂胆が見えてしまう残念な獣医さんもいらっしゃるようです。
また、広告の多い動物病院、最新設備の病院も診療代がその分高額になることがあるようなので、注意したいですね。

終わりに

かかりつけ獣医さんにお悩みの方は、かかりつけ獣医さんの決め方のヒントになりましたでしょうか?
獣医さんを決める前には、自分が獣医さんに望むことを見極め、どんな獣医さんを探すのかを決めましょう。
そこから口コミやホームページを吟味し、実際に足を運んでしっくりくる獣医さんを選ぶのが大切なのですね。
何かあった時に慌てて何でもいいから動物病院へ行く、というよりは、普段から診てもらっている獣医さんに何かあった時も駆け込む、というほうがワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても安心。
みなさんが、素敵な獣医さんと出会えますように!