犬にとって吠えることは自然の行為ですが、お留守番の間ずっと吠えていたり来客に吠えたり、散歩中に道行く人に吠えたりするのは止めてほしいと思ってしまいますね。
成犬でも、吠えることを止めることはできるのでしょうか。
愛犬と飼主さんが心地よく過ごせるためにできる、ちょっとした方法を調べてみました。
目次
吠えるタイプを知ろう
一口に吠えると言っても、まずは、犬種によって吠えやすいタイプがある事を知り、原因を考えていく必要があります。
吠える犬種の場合は、少しおしゃべりさんなんだと思って、全ての吠えをやめさせようとは思わずに、飼い主さんにとって好ましくない吠えを止められるようにしていきましょう。
また、これらの犬種は吠えやすいと言われていますが、個体差が大きく吠えない子もたくさんいます。
あくまで犬種やタイプは一例として参考にしてください。
吠えるように作られたタイプ
吠えるように作られたと言う事は、吠えることが当たり前の犬種です。
牧羊犬のシェルティや狩猟犬のビーグル、ダックスフントは吠えて伝えることがお仕事の犬種ですので、おしゃべりさんだと思っておきましょう。
愛玩犬でも番犬として活躍できるポメラニアンやマルチーズ、ヨークシャテリア、ミニチュアピンシャーも吠えやすい犬種です。
元気いっぱい興奮しやすいタイプ
性格的に興奮しやすい犬種も、吠えやすい傾向にあります。
小型犬でも常に動いていて、じっとしていない、走り回る事が多い子は興奮して吠え続けるタイプです。
ヨークシャテリアやダックスフント、ジャックラッセルテリアやチワワ、ミニチュアピンシャーが当てはまりやすい犬種です。
こわがりタイプ
臆病で怖がりな性格の場合、怖さからどうしてよいのかがわからず吠え続けてしまいます。
怖い原因が消えるまで吠え続けます。
吠えないようにトレーニング
吠えるのが仕事の犬種の場合
吠えることが仕事の犬種は、吠えることを全くなくすことは難しいです。
ですが、トレーニングで吠える量を減らすことは出来ます。
犬種と怖がりが相まってさらに吠えるようになる子もいますので、吠えなくても大丈夫だと言う事を根気よくトレーニングする必要があります。
吠えている愛犬に同じテンションで、吠えちゃだめ!と言っていても、愛犬のテンションは上がるだけでさらに吠えてしまいます。
まずは、飼い主さんは落ち着いて声をかけ、愛犬のテンションも下がるようにトレーニングしていきましょう。
怒鳴る、手を挙げるは一時的に反応を示すかもしれませんが、解決にはなりません。
恐怖心を植え付けたりさらなる反抗心を示すことにもなりかねませんので、飼い主さんは毅然と対応するようにしましょう。
怖がって吠える場合には
怖がりが故に、怖いものが側に来たら威嚇して吠えると言うのは良くあることで、小型犬に多く見られます。
お散歩中に他の犬を見て怖がって吠える場合は、その対象から離れるように、すれ違わないように方向を変えたり、飼い主さんで相手の姿を見えないようにガードすると言った方法がひとつです。
ですが、これでは根本的な解決にはなりにくいため、対象が来た時や雷や来客などで怖がる場合は、それらが怖くないと根気よく教えてあげることが必要です。
恐怖を感じている対象がやってきたときに素早くおやつをあげる、気まぐれでも吠えなかった場合は誉めてあげるなど、対象が来ても怖くないのだと教え続けていくことで、徐々に克服していけます。
恐怖でパニックになっている時におやつが効かない子の場合は、気がまぎれるおもちゃで興味を反らしてみたり、落ち着かせるようにお座り、伏せのコマンドをしてみましょう。
それでも難しい場合は、トレーナーさんに相談してなぜ怖がるのかと言う恐怖の理由を解明してみるのも方法です。
要求で吠える場合には
「ごはんが欲しい」
「お散歩に行きたい」
「クレートから出たい」
「遊んで欲しい」
そんな要求から吠える場合は、まず欲求を聞かない事から始めましょう。
要求を飲んでもらうために吠え、その吠え声に根を上げて要求にこたえてしまうと、吠えれば要求を聞いてもらえると学習してしまいます。
吠える時には何も要求は通らないという事を、教えなければいけません。
最初のうちは吠え声との戦いで、飼い主さんにも愛犬にもストレスかもしれませんが、ここで頑張ってやめさせることは、これから先まだ長い時間を一緒に過ごすために重要となってきます。
おうちの子にあった要求吠えを無くす方法を探してみましょう。
どうしても家族だけでは難しい場合は、プロの方の手を借りることも良いと思います。
飼い主さんの無理のないよう、家族で話し合いながら対策をしていきましょう。
最後に
吠えると言う行動は直ぐに改善することは難しく、飼い主さんの根気が必要です。
特に、成長した愛犬では一筋縄ではいかず、飼い主さんが根を上げてしまう事もあるかもしれません。
ですが、無駄吠えは飼い主さんやご近所さん、そして何より愛犬自体にもストレスのかかる行為です。
そんなことをしなくても良いのだよ、と教えてあげ、ストレスのない暮らしをさせてあげられるように、愛犬との関係をきちんと築いて、無駄吠えのストレス無く過ごしていきたいですね。