愛嬌たっぷりなお顔とおおらかな性格、クールに見えてコミカルな動きが愛らしいフレンチブルドッグ。
甘えん坊で明るい性格は、そばにいる人を思わず笑顔にさせてくれるフレンチブルドッグの魅力や注意点をお伝えしていきます。
目次
フレンチブルドッグとは?
大きめの頭にムチムチとした身体。ピンと立った耳と、そしてぺちゃっとした鼻が可愛いフレンチブルドッグ。
イギリス原産のブルドッグに、気質が穏やかなパグや明るい小型のテリアを交配し、家庭に向いた性格と大きさを持って生まれたのがフレンチブルドッグです。
元々は闘犬であるブルドッグやマスチフをベースに、19世紀後半ごろに生まれたとされています。
日本には大正時代にやってきて、昭和の初期にはたくさんいたようです。
しかし一時人気が落ちていましたが、最近では無駄吠えの少なさ、穏やかな性格、手入れのしやすさと何より愛嬌のある顔で近年人気が高まっています。
アメリカでの人気も高く、数年前まではベスト50に入っていなかったにもかかわらず、近年は登録数を増やし順位を上げてきています。
フレンチブルドッグの魅力に魅せられる飼主さんが増えているようですね。
フレンチブルドッグの大きさは?
フレンチブルドッグは小型犬にも中型犬にも分類される大きさで、男の子が体高30cm-32cm、体重10kg-13kgほど、女の子で体高29cm-31cm、体重が9kg-12kgほどです。
身体の大きさ自体は小さめですが、骨格がしっかりしているため体格ががっちりとし、筋肉も多いので体重が重い傾向があります。
ホテルにお預けするときやトリミングの時には、お店によって決められるので、小型犬か中型犬、どちらに分類されるかはお店次第と言ったところがあります。
フレンチブルドッグの性格は?
闘犬のブルドッグの性格を引き継いでいるかと思いきや、性格は至って穏やかで無駄吠えをせず、甘えん坊で明るい性格です。
人懐っこくやんちゃで、好奇心旺盛。
人と過ごすことが好きで、家族と遊ぶことが大好きです。
飼主さんが喜んでいるのを見るのが大好きだと言われているので、そばでたくさん遊んであげたい人や、いつも一緒にいたい、と言う飼主さんにはぴったりです。
吠えることも少なく、吠えても声がうるさくないとも言われています。
運動量もそれほど多くはないので、小さな子供さんがいるおうちでも育てやすいのも魅力的です。
フレンチブルドッグの体質は?
フレンチブルドッグの特徴であるマズルの短い鼻ぺちゃは、短頭種と呼ばれます。
短頭種は激しい運動や長時間の運動は苦手で、夏の暑さが特に苦手です。
長い時間のお散歩や真夏のお散歩には注意が必要です。
30分程度まででメリハリのある散歩を心がけてあげましょう。
真夏は特に、朝晩の涼しい時間に散歩をするようにしましょう。
短頭種は体温調節も苦手ですので、室内の温度は涼しめに設定してあげる必要があります。
冬場に暖房で部屋の中を暖め過ぎるのも注意が必要です。
フレンチブルドッグは短毛種ですが、きめ細かいダブルコートを持っています。
硬く真っ直ぐな上毛と、柔らかな下毛をもっているため、換毛には抜け毛があります。
毎日のブラッシングで抜け毛をできるだけ減らすようにしてあげましょう。
フレンチブルドッグの毛色は?
フレンチブルドッグの毛色は4種類です。
【フォーン】
茶色のカラー。濃淡が様々ありベージュのような子もいれば茶色がはっきりと濃い子もいます。
顔だけが黒くなるブラックマスクと呼ばれるタイプの子もいます。
【パイド】
白色の毛をベースに、黒い模様が入っています。
テレビなどでよく起用されるタイプなので、フレンチブルドッグと言えば白黒のパイドが想像されることが多いようです。
【ブリンドル】
ほぼ黒色ですが、わずかに褐色などのやや明るい差色が入っています。
胸の所にエプロンのように白く縦に線が入っている子が多いです。
【クリーム】
淡いクリーム色の単色です。
表情が一番わかりやすいため近年人気が急上昇しています。
フレンチブルドッグのかかりやすい病気や寿命は?
フレンチブルドッグの平均寿命は10歳-12歳と言われています。
小型犬や中型犬に比べると少し短い傾向ですが、最近では寿命の方は延びてきています。
フレンチブルドッグには他の短頭種と比べても鼻の孔が狭く、軟口蓋が厚く長いと言う特徴があり、それが呼吸の障害となっています。
短頭種気道症候群と言う特有の病気があり、この病気は呼吸の障害を引き起こし、呼吸の障害から臓器に負担をかけ続け新たな病気を生み出すことになります。
実は、チワワやポメラニアン、シー・ズーも同じ短頭種なのですが、これらの小型犬では体格や性格、運動量などの違いからあまりこの短頭種気道症候群で重度になることはなく、フレンチブルドッグに比べると影響が出にくいのです。
そのほかにも、鼻腔狭窄や口蓋烈と言った短頭種に見られる病気があります。
また、アトピーなどの皮膚病にも注意が必要です。
皮膚が薄く呼吸機能が弱いため、暑さに弱いので、夏場は特に注意が必要です。
身体に対して頭が大きいつくりなので、足腰への負担もあります。
膝蓋骨脱臼や関節トラブルも気を付けましょう。肥満は大敵です。
フレンチブルドッグのしつけは?
あごの力がとても強く、人を噛むことがあってはいけませんので、そのためのしつけをしっかりと行いましょう。
頭がとてもよく、しつけのしやすい犬種です。
飼主さんが何を求めているのかを理解する賢さがありますので、叱らず褒めるしつけをしましょう。
フレンチブルドッグの価格は?
他の小型犬と比べ、フレンチブルドッグは少し価格が高い傾向があります。
価格は20万円-50万円と幅があります。
また、単色のブリンドルやフォーンよりも、クリームやパイドが人気があるため若干価格が上がるようです。
特にパイドのレアカラーは高額傾向です。
フレンチブルドッグが高額な理由は、出産方法にあると言われます。
頭が大きいため出産時に難産になりやすく、帝王切開での出産が通常となります。
そのため、費用がかかる分高額になる傾向があるようです。
フレンチブルドッグにかかる費用は?
フレンチブルドッグは比較的病気になりやすい犬種なので、ペット保険への加入は必須になってきます。
月平均3700円が平均寿命の12年分で約53万円。
体重が10kgの場合、1日140gほどが必要です。
2kgで3000円ほどのフードの場合、一袋は14日、年間で約8万円。
おやつやペットシーツも必要ですので、それら日用品の年間購入費用が3万円ほど。
フィラリアやノミダニ予防、予防接種と狂犬病の注射は健康な子でも最低限必要な費用です。それらの平均も年間3万円ほど。
フレンチブルドッグは暑さ寒さに弱いので、エアコンでの空調管理も必須です。
お迎えするときに必要な費用と合わせると、生涯にかかる費用は概算で250万円となります。
きちんとした計画が必要ですね。
最後に
鼻ぺちゃで愛嬌たっぷりの姿が、世界中で大人気になっているフレンチブルドッグ。
家族愛が強く、愛情深いフレンチブルドッグはひと肌が大好きで甘えん坊。
頭もよく家族の喜ぶ姿が大好きなので、しつけのしやすさも迎え入れやすいポイントです。
永遠の遊び心で、飼主さんを魅了し続けること間違いなしです。