国内人気ナンバーワン!トイプードルの魅力とお迎えする前に知っておきたい事

ふわふわクルクルの巻き毛で、お人形のような愛らしさと元気いっぱいなトイプードルは、JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)が発表している「犬種別犬籍登録数」で10年連続首位をキープし続けている大人気犬種です。

人懐こくって愛嬌たっぷりのトイプードルの魅力と飼い方、注意点などをお伝えします。

トイプードルとは?

トイプードルとは、プードルの一種です。
プードルは4種類のサイズがあり、すべてがプードルとして分類されています。

大きさで分けられ、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイと分けられます(日本でも最近見られるようになってきているティーカッププードルは、あくまでトイプードルの規格外サイズとされています)。

違いは大きさのみで、身体構成、性質的に異なる点がほぼない事と、サイズの独立した時期が歴史的に見て不明であることから、同じ犬種として扱われます。

フランス代表の犬ですが、歴史的な発祥には諸説あり、ロシアや中央アジアの北部でヨーロッパを横断しながら地域の犬との交雑を繰り返し、ドイツからフランスへと渡ったという説が有力視されています。

プードルはもともとは使役犬で、水猟犬として活躍していました。
トイプードルのサイズがいつから生まれたのかは不明ですが、15世紀には小型のプードルの絵が描かれていることから、その頃からポピュラーなサイズとして存在していたようです。

17世紀に入るころには小さなトイプードルがフランスの上流階級の間で愛玩犬として人気が出ました。
使役犬としての役割も果たし、トリュフを探すために活躍する事からヨーロッパで重宝されました。

日本には明治時代にやってきて、昭和40年頃トリミングスクールが設立されると、さまざまなカットスタイルが楽しめる事から人気が出始めました。

トイプードルの大きさは?

体高24-28cmで、体重は3kg前後と言われています。
ドワーフタイプ、ハイオンタイプ、スクエアタイプと言われる三種類があります。

ドワーフタイプは、胴より足が短いタイプで、人気のテディイベアカットに向いているのがこのタイプです。
アーモンド形のくりくりの目と相まって、ぬいぐるみそのもののように見える愛らしさがあります。
見た目よりも骨太で体重は他のタイプに比べると重めの場合が多いです。

ハイオンタイプはドワーフとは逆に、足が長いタイプを言います。
すらっとした足はスマートで元気な印象を与えてくれます。

顔が小さく目が丸く、骨が細めのため体重の軽い子が多いようです。
ドッグショーに登場しているトイプードルは、ハイオンタイプがほとんどです。

スクエアタイプは、ドワーフとハイオンの間のタイプで、トイプードルの理想体型とされています。
胴の長さと足の長さがほぼ等しく、足と胴を結んだ形が正方形になっていて、横から見ると胴と足の長さが同じでスクエア(正方形)をしていることからこう呼ばれます。

トイプードルのカラーは?

トイプードルはフワフワで弾力性がありカーブを描く独特の被毛を持ち、その毛色はたくさんの種類があります。
カラーごとに性格も違うと言われていますが、基本となる性格は人懐こく明るい性格です。

ソリッドカラーと呼ばれる単色を理想とし、濃淡についてはどちらであれ認められています。
レッド、ホワイト、ブラック、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバーベージュなど。

トイプードルの性格は?

トイプードルはカラーによって性格が違うと言われています。

【レッド】
一番人気の定番カラーで、テディイベアカットでメディアに取り上げられたことから、トイプードルと言えばこの色、と言われるほどに人気のカラーです。
性格は人懐っこく穏やかで、親しみやすい性格です。

【ホワイト】
レッドに続き人気のホワイトは、頭の良い子が多く、しつけがしやすいと言われます。
他のカラーに比べると少し皮膚が弱いと言われています。
頭の良さから慎重なところがあるようですが、明るい性格をしています。

【ブラック】
ホワイトと並ぶ人気カラー。
皮膚や骨が強い子が多いのが特徴です。
飼い主さんが大好きで天真爛漫。
マイペースなところもあるようです。
シャイだけど甘えん坊が多いのがブラックの特徴です。

【ブラウン】
天真爛漫なマイペース。
いつでも陽気で人や犬が大好きな子が多いです。
誰とでもフレンドリーに接します。

【シルバー】
甘えん坊でシャイですが、飼い主さんに対して従順です。
他のカラーに比べると毛が細く、こまめなブラッシングが必要です。
パピーのころはブラックに見える毛色ですが、1歳ごろにはきれいなシルバーになります。

【アプリコット】
神経質で人見知りする子が多いと言われます。

カラーごとの性格はあくまでも傾向ですので、あまり神経質に気にする必要はありません。
あくまで参考にしてください。

トイプードルの基本の性格は人懐っこく社交的、そして、聡明です。
どのカラーの子を選んでも、しつけのしやすさの差はさほどありません。
気に入ったカラーやお顔、相性をしっかり見て見ましょう。

トイプードルの体質は?

シングルコートの巻き毛が特徴のトイプードル。
抜け毛が少なく体臭もほとんどないため、アレルギーのある人でも飼いやすいという特徴があります。

ただし、抜け毛が少ない分毛が伸びるため、こまめなカットが必要です。
最低でも月に一度はトリミングやカットを行いましょう。

カットを怠ると毛が絡まったり毛玉になりやすくなります。
また、シングルコートは、上毛と下毛のあるダブルコートの犬種とは違い、下毛がありません。

その分外気の影響を受けやすく寒さを感じやすいため、寒さには弱い犬種です。
小型犬特有の地面の近さもあり、冬は寒がる事が多いです。

防寒のためのお洋服や部屋の温度を適温に保ってあげるなどの工夫が必要です。

トイプードルのかかりやすい病気や寿命は?

トイプードルは小型犬の中でも比較的長寿と言われています。

平均寿命は13-16歳が標準です。
けれど、適切なケアをしなかったり病気を放置していたりすれば、もちろん寿命を縮めてしまいます。

トイプードルのかかりやすい病気を知って、予防やケアをきちんと行いましょう。

小型犬の代表的な関節の病気膝蓋骨脱臼や、レッグ・ペルテスと呼ばれる子犬気に起こりやすい股関節の骨が変形してしまう病気。

目が大きな子になりやすい涙やけや、たれ耳の子に多い外耳炎、脳の病気であるてんかんや、気管虚脱、クッシング症候群、低血糖などが起こりやすいとされています。

どれも小型犬には当てはまりやすい病気ですが、トイプードルも例外ではなく発症しやすい病気です。
先天性の場合と後天性の場合で対処も変わってきますが、先天性ではない場合は予防が十分可能です。

足腰の予防のためにはフローリングやすべりやすい床を避けたり、ジャンプをあまりさせない。

涙やけはフードの見直しで改善されることが多く、ケア用品もたくさん出ています。
良質なたんぱく質を含む食事で改善を目指してみましょう。

外耳炎は耳を清潔にすることで予防できます。適切なケアを行いましょう。

気管虚脱は肥満であったりグイグイと引っ張る子は発症しやすくなりますので、体型のコントロールやお散歩時のしつけをしっかりと行いましょう。

また、トイプードルは肥満よりも実は痩せすぎの子が多く、それ故に起こる病気もあります。痩せすぎていると血液中のカリウムが少なくなり、突然意識を失う低カリウム症

になったりします。

痩せすぎも肥満もどちらも身体によくありませんので、栄養不良にならないよう適正体重をキープしてあげるよう気を付けましょう。

トイプードルの価格は?

トイプードルの一般的な平均価格は20-30万円です。
人気カラーほど高く、また小さい子ほど高い傾向にあります。

専門店などでは100万円近い個体もありますが、毛量や人気カラー、両親の血統などにより価格は左右されます。

トイプードルにかかる費用は?

小型犬のトイプードルですが、個体によってその大きさはまちまちです。
2kgの子もいれば6kgの子もいるのがトイプードル。

2kg3000円ほどのフードを、一日平均70g与えたとすると28日、一年分で39000円。

それにプラスしておやつやトッピング、トイレシートにお洋服、ワクチンやフィラリアのお薬代、ペット保険0歳から15歳までの累計70万円(動物病院窓口対応保険会社

で計算)、月に一度のトリミング代平均6000円。

これらと購入時の初期準備などを平均寿命15年と計算してみると、トイプードル1頭にかかる生涯費用は230万となる概算です。

余裕をもって計画をしてから迎え入れたいですね。

最後に

ぬいぐるみのようなフワフワとした愛くるしさと人懐こさで不動の人気を誇るトイプードル。

長年愛され続けるその姿の愛らしさはもちろん、どのカラーの子も飼主様が大好きな子が多く、その愛情深い姿に虜になるのがトイプードルの特徴です。

ショップでもブリーダーでも多く取り扱っているため出会いの場が多いのも特徴です。
様々な子たちの中から、あなたのおうちで一番幸せになれる子を探してみてくださいね。