愛犬につく寄生虫

寄生虫と聞くと、どんなイメージをお持ちでしょうか。
ノミやマダニ、フィラリアなどメジャーな寄生虫だとどのような症状かの想像もつきますが、他にもさまざまな寄生虫が存在します。

どのような種類の寄生虫がいるのか、症状はどうなのか。
虫がつかない強い身体の作り方も合わせてお伝えしていきます。

ノミ

動物さんと暮らしていると必ず耳にするノミは代表的な寄生虫です。
世界中に多くの種類が生息し、生き物に寄生する虫として一般的な外部寄生虫です。

犬や猫だけでなく人にも寄生します。
日本においてはネコノミやイヌノミと呼ばれるノミが体表で犬や猫の体表に寄生します。
大きさは3mmまでで褐色、平たい6本の脚をもっています。

成虫は動物の血を吸い、幼虫は血は吸わず食べカスやフケなどを食べ成長します。
寿命は1か月ほどで、動物に寄生するとすぐに血を吸いはじめ、ほとんどが36時間~48時間以内に一日平均30個の卵をうみつけます。

その卵がまた孵り、動物に寄生します。
吸血と産卵を繰り返し、1~2か月で一生を終えます。
ノミに寄生され血を吸われると強いかゆみを伴う皮膚炎が起こります。

ノミの体内には他の寄生虫の幼虫が入り込んでいる事もあり、ノミをつぶすことで愛犬の体に入り込み感染し、下痢や体重減少を引き起こす事もあります。

また、血を吸われることにより貧血を起こしたり、かゆみによるストレスや、掻き傷からの皮膚炎などが起こりやすくなります。

人に噛みつく事もあり、咬まれると強いかゆみが出てきます。

自宅でノミを見つけるには、犬猫用のノミとりクシで毛をすいてみます。
砂粒のような黒い塊がついていたらノミの糞の可能性が高いです。

お部屋の中を清潔に保ち、掃除機をしっかりとかけるようにしましょう。
特に愛犬の好むベッドやソファなどは念入りに。

マダニ

マダニは脚が8本ある節足動物で、昆虫ではありません。
家の中にいるダニとは違い、堅い外皮に覆われ、寄生し血を吸う前はとても小さく3~4mm程度の大きさです。

動物に寄生し血を吸うことで、どんどん大きくなっていきます。
種類も多く、約20種類が愛犬に寄生します。

動物の血を栄養源とし、発育や脱皮、産卵のために血を吸います。
血を吸ったメスのマダニは地上に落ち産卵し。2~3週間で2000個~3000個の卵を産みます。

動物の耳など身体で産卵する事もあり、体中にびっしりと寄生していることもあります。

目の周り、耳の周り、おしりの周り、内また部分など毛が少なく隠れやすいところに寄生しやすいので、お散歩の後はしっかりとチェックをするようにしましょう。

マダニに寄生され産卵が起き大量に寄生され血を吸われることで、貧血を起こし体力が奪われます。
種類によっては唾液に毒性を産生するものがいるため、毒性が体内に入り神経障害を引き起こす事もあります。

マダニを媒介にして犬と人間、どちらにもかかる病気もあります。
症状が重く急死する病気や、人に感染することで高熱が出たり最悪の場合死亡する感染症もあります。

マダニに気がついたらすぐに獣医さんのところへ行きましょう。
飼い主様が無理に引き抜く事はやめましょう。

マダニは口を体内に突き刺していますので、口だけが愛犬の体内にとどまってしまう事があります。

獣医さんからお薬を出してもらい、駆除するようにしましょう。

マダニは山や森、草むらなどに潜み、動物が近づくと素早く寄生します。

公園の草むらや河川敷にも存在していますので、街中のどこにいても寄生されるエリアがあるということを覚えておきましょう。

フィラリア

犬糸状虫とも呼ばれる、蚊を媒介にし犬の心臓や肺動脈に寄生する虫です。
血液に乗って全身をめぐり、心臓や内臓に深刻な障害を与える恐ろしい寄生虫です。

細長い糸状の虫で、日本では約16種類の蚊を媒体にフィラリアの幼虫が犬へと寄生します。

フィラリアに感染している犬の体内で、メスのフィラリアがミクロフィラリアと呼ばれる幼虫よりまだ以前のフィラリアを産み、感染している犬の血液に乗って全身を回ります。

その感染した血液を蚊が取り込み他の犬の血を吸う際に感染した血液が流れ込み他の犬も感染するということになります。

感染し半年ほどで成虫になり、新たにミクロフィラリアを産みます。

心臓や肺に寄生するので心臓の働きを低下させ、血液循環が悪くなることで肺の機能も低下します。
ほおっておくと死に至る病気も引き起こしますので、適切な予防と治療が必要です。

フィラリアにかかると疲れやすくなり、散歩や運動を嫌がるようになります。
腹水がたまるのでお腹が出てきたり、呼吸困難、貧血、虚脱、喀血など様々な症状を起こします。

人への感染もありますが、ほとんどの場合は無症状です。しかし必ずしも症状が出ないわけではなく呼吸困難や咳、血痰が出る事があります。

肺の中でコイン状の肉芽腫を作るため、呼吸器のトラブルが引き起こされます。

蚊を媒体としていますので、日本中のどこででも感染の可能性があります。
高層マンションに住んでいても、飼い主様と一緒にエレベーターで上がって来る事も多々あります。

予防は必ずするようにしましょう。

回虫

犬に寄生する中では一般的な寄生虫で、子犬のころからお腹の中に寄生が見られます。

虫の卵を飲み込んでいたり、母犬の胎盤や乳汁を通して子犬に感染します。
ミミズのような白い糸状で18cm以下の長さになります。
人にも感染しますので、幼児には注意が必要です。

下痢や体重の減少、お腹が膨らむなどの症状が出ます。

鞭虫(べんちゅう)

卵を口から飲み込むことで感染します。
盲腸や結腸に寄生することで血を吸い、腸炎を引き起こします。

出血性の下痢などの症状があります。
症状が重くなると消化管出血やたんぱく喪失、神経症状を引き起こすこともあります。

瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)

ノミが媒介し感染する寄生虫です。サナダムシとも呼ばれる寄生虫で、動物の小腸に寄生します。
15~50cm位の瓜の種のような節が連なって出来ている虫で、この節の中に卵である虫卵を含んでいます。

この虫卵をノミが摂取し、そのノミを犬が口から摂取することで感染します。
無症状の事が多いのですが、下痢をする場合もあります。

多数が寄生すると子犬の場合は激しい下痢を起こし、体重減少や発育不良の原因にもなる事があります。

鉤虫(こうちゅう)

白色の1~2cmの白色の寄生虫で、小腸に寄生します。
小腸で血を吸うので貧血を引き起こしたり、下痢を起こします。

感染した犬の便の中に卵を産み、その卵が口に入ることによって感染します。また、幼虫が皮膚から浸入して感染する場合もあります。

母犬の乳汁や胎盤を介して母子感染する事もあります。

寄生虫に感染したら

すぐに動物病院へ行きましょう。
駆虫薬やお薬で体内から虫を出したり死滅させたりなどの治療が必要となります。

ほおっておくと重篤化したり、人に感染するものもありますので、速やかに動物病院で相談しましょう。

お散歩で気をつける

草むらや土が大好きな愛犬には、どうしても虫がつきやすくなります。
駆除薬や虫よけ用のハーブやアロマオイルと言ったアイテムも使用し、避けられる虫は付かないように気をつけましょう。

虫よけは人用ではなく必ず愛犬にあった専用のものを使いましょう。

どうしても野外が多く虫がつきやすい環境にある場合は、動物病院やショップで売っている駆虫薬やお薬をしっかりと飲んで予防し愛犬を守りましょう。

最後に

寄生虫はどこにでも存在し、人に感染し重症化させる事もあります。

愛犬の命も奪う恐れのある寄生虫から完全に感染を防ぐことは難しいですが、常におうちや愛犬たちのベッドの周りなどを清潔に保ち皮膚や被毛に虫が付いていないかを日々確認することで、防ぎやすくなり

ます。

環境によって感染しやすいと思われる場合は駆虫薬に頼り、愛犬を虫から守ってあげましょう。





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