愛犬の関節トラブルについて考える

愛犬のお悩みに多いのが、足腰のお悩みです。
先天性の膝のゆるさ、普段からおうちのフローリングで足が滑っている、年齢と共に足腰が弱くなってきたなど、原因は様々ですが、いつまでも元気で過ごしてもらうために普段から気を付けておくことや、悪化させないためにはどんな対策があるのかをお伝えしていきます。

関節の病気

犬種によってかかりやすい病気は様々あります。
小型犬に起きやすい【膝蓋骨脱臼】
大型犬に起きやすい【股関節形成不全】
種類に分かれる【椎間板ヘルニア】

それぞれ違う病気ですが、関節や腰に関係する病気です。
足腰のトラブルは愛犬たちには大きな問題です。

お散歩が出来なくなる、自力での排泄が出来なくなるというのは愛犬の大きなストレスとなり、著しくQOL(生活の質)を落としてしまいますので、愛犬はどんな病気にかかりやすいのかを把握して対策を立てていきましょう。

膝蓋骨脱臼

小型犬にとくに多い膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、後ろ足部分の膝のお皿部分、膝蓋骨と呼ばれる骨が大腿骨にあるくぼみから外れることで起きる疾患です。

通常であれば大腿骨のくぼみに膝蓋骨がしっかりとはまり、足の屈伸運動を滑らかに行っているのですが、このくぼみが浅いと膝蓋骨がしっかりとはまらずずれてしまいます。

膝蓋骨はじん帯でつながっていますが、膝蓋骨がずれて動くと骨にあたり痛みや炎症を引き起こします。
症状が軽い間は愛犬も特に気にした風な態度はとりませんが、症状が進んでくると足を引きずる、痛がるなど目に見える状態になってきます。
最悪の場合には歩けなくなってしまいますので、その時には手術が必要になります。

股関節形成不全

ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパードなど大型犬・超大型犬と呼ばれる犬種に多く発症しやすい疾患です。
発症している子たちの7割が遺伝に関係していると言われています。

股関節形成不全は子犬時代に発症しやすく、特に生後60日ほどの時の体重増加や成長に身体が追い付かず股関節が変形するようだと考えられています。

大腿骨と骨盤とをつなぐ股関節が変形する状態で、痛みを伴います。
後ろ足をうまく折りたためない、ウサギのように後ろ足で同時に跳ねる、腰が左右に揺れるように歩く、歩きたがらない、と言った症状が見られます。

お薬での痛みのコントロールが初期段階での治療となり、お薬が効かない、歩行や日常生活に明らかに支障が出ている場合は手術が必要になります。

椎間板ヘルニア

ダックスフントや胴が通常より長めの子に起きやすい疾患です。
椎間板ヘルニアには種類があり、椎間板ヘルニア、ハンセン1型・2型の椎間板ヘルニアとがあります。

ハンセン型は急激に発症する1型と慢性的に経過し悪化していく2型とがあり、1型はフレンチ・ブルドッグやペキニーズなど短頭種に見られやすく、2型は大型犬に見られます。

ヘルニアとは、本来あるべき場所からその器官がはみ出している状態のことを言います。
椎間板は背骨の間にある組織ですが、圧迫されその背骨の外に押し出されてしまった状態が椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアになると肢に麻痺が起こり、自立できない、歩行ができない、排泄ができないと言った事が起こります。
腰の椎間板がヘルニアになると後ろ足が、頸椎部の椎間板がヘルニアになると前足に麻痺が出ます。

足を引きずるように歩いたり歩きづらそうにする、散歩を嫌がるなどの兆候が見られたときはヘルニアの可能性があります。
麻痺をしている足を触っても痛がりはしませんが、ヘルニアが起きている患部を触ると痛がります。
内服のお薬で炎症を抑えたり、手術が必要な場合があります。

加齢による足腰の弱り

年齢と共に愛犬の足腰も弱くなってきます。
老化は、後ろ足からやってくると言われています。
骨や筋肉など若い時には何の問題もなくあったものが、加齢とともに減っていきその機能が徐々に衰えていきます。

運動器が衰えてくると痛みが出たり違和感を感じて動くことを嫌がることが増えてきます。
けれど動かさずにいると、どんどんと機能が低下し、酷くなると自立できずに介護が必要になってきます。

認知症の症状なども引き起こしやすくなるため、運動機能の低下を緩やかなものにして衰えを防ぐ必要があります。
加齢によっておこる変形性関節炎は犬たちの関節症の中で一番多い病気と言われています。
老犬だからとあきらめずに悪化しないよう対策を立ててあげる必要があります。

足腰を守る対策

現代の愛犬のほとんどが家族と一緒に室内で暮らしていますが、おうちの中の環境はどうなっているでしょうか?

フローリングを見直してみる。

フローリングの床で足が滑っていると言うことはありませんか?
滑りやすいフローリングは関節への負担が大きく愛犬たちにとっては、まるで氷の上を常に歩いているような状況なのです。

後ろ足に力の入らない子がカラ滑りをしていたりする光景を見たことはありませんか?
健康な足腰を持っている子でにすら、滑り止め加工をされていないフローリングは関節トラブルを引き起こさせます。

フローリングの上に滑らない加工をする、カーペットをやタイルカーペット、滑らない加工が施してあるラグなどを活用してみましょう。

毛足の長いものは爪に引っかかってけがをすることもありますので、お掃除の面でも楽な毛足の短いタイプを選んでください。

階段に一工夫

おうちの中の階段も実は関節に負担をかけています。
勢いよく上り下りする元気な姿は微笑ましいですが、関節には大敵です。

猫と違い犬は本来平地で生きる修正の動物なので、足腰の柔軟性が猫ほど無いため階段の上り下りを得意にしていません。

飼主様は片足をひょいと上げる動作で済みますが、愛犬たちにとっては体全体で上り下りをするため腰に大きな負担をかけます。
特に下りる動作は膝と腰に大きな負担となります。

頻繁に階段の上り下りをしている子はヘルニアになりやすいと言われていますので、注意が必要です。
また、階段もフローリングと同じで滑りやすいため、二重の負担がかかってしまいます。

ジャンプさせない

飼主様が大好きでぴょんぴょんとジャンプをする子は多いですね。
特に帰ってきたときや、ご飯のとき、お散歩の前など嬉しくて飛び跳ねる子を多く見かけます。

けれど、このジャンプは後ろ足に大きな負担をかけています。

骨が弱い子の場合は、ジャンプだけで骨が折れたり、脱臼したりすることもありますので極力させないようにしたいですね。
ソファに飛び乗る、飛び降りると言うこともやめさせたいことの一つです。

ジャンプする行為そのものが足腰に大きな負担をかけ、ヘルニアや脱臼、そして骨折などを誘発してしまいます。

また、人が大好きな子はお外で誰かに会うと嬉しくてぴょんぴょんと跳ねて寄っていくこともありますが、知らない人に飛びついたりすることも危険ですので、ジャンプはやめさせるようにしたいですね。

小さな子も大きな子も、本来の習性とは違う動きは体に大きな負担をかけますので、注意が必要です。

肥満は大敵!

関節だけに限らず、肥満は健康に大きな影響を与えます。
人と同様に体重がオーバーすると腰や膝に負担を与えてしまいます。

まるっとした姿は愛嬌があり可愛いのですが、大きな影響が出ない体重をキープするようにしてください。

サプリメントなどで関節強化

おうちの中の対策もしっかりと行い、危険な動きもさせていないけれど、もともと関節の弱い犬種だから今後が心配だわ、と思われるときにはサプリメントなどの併用がオススメです。

沢山の種類が出ていてどんなものが良いのかわからない!と悩まれる場合は、おうちの子の好みや体質、不安の内容によって選んでみてください。

関節サプリメントと言えば、グルコサミン、コンドロイチンなどよく耳にしますね。
本来体内で作られるこの二つの成分ですが、年齢と共に徐々に体内で作られにくくなってきます。
食事で補いたい成分なのですが、エビやカニと言った甲殻類を毎日食べることは難しく現実的ではありません。

そのため、サプリメントなどの補助食品として吸収されやすいものがおすすめ。
年齢と共に減ってくるグルコサミンやコンドロイチンですが、一緒に摂取することで効果的に吸収されると言われています。

関節の滑らかでしなやかな動きを維持するために大切な成分であるグルコサミンがしっかりと入ったものを選びましょう。
グルコサミンは本来甲殻類のからなどに含まれる成分ですので、甲殻類にアレルギーのある子は植物由来のグルコサミンが入っているものもありますよ。

緑イ貝と呼ばれる貝のエキスが含まれているものも最近は人気です。
関節の動きを滑らかにしてくれる栄養素が豊富に含まれているので、足腰の健康維持に効果的です。

皮膚や被毛、消化器官の健康もケアする成分が一緒になったシニアにオススメのサプリメントなども出ています。
年齢やライフスタイルにあわせたものを選ぶと良いでしょう。

最後に

関節トラブルは生まれつきのものが多いですが、日常の積み重ねでも発症しやすい疾患です。
足腰の健康は、愛犬たちのQOL(生活の質)を高いものに維持するために欠かせません。

毎日元気に走り回ってたくさんご飯を食べしっかり排泄して、と言うライフサイクルを守るためには、飼主様にも一工夫が必要です。

足腰に負担をかけない床に変えてみる、ソファに乗るためのスロープを付けてみる、階段を自由に登らせない、などの対策を行ってみてください。

うちの子は大きいから階段を上るときに抱っこするのは無理だわ、と言った場合は、階段に滑り止めのマットを引いて、負担を減らしてあげてください。
年齢とともに必ず弱る足腰を少しでも長く良い状態を維持してあげるため、おうちの中から一つずつ環境を整えて行ってあげましょう。





犬用サプリメント|ふしぶし元気 関節の健康維持に

グルコサミン・コンドロイチンは、スムーズな毎日を健やかに歩くために大切な成分です。
もともと動物の体内に存在していますが、年齢とともに体内で作られにくくなって、不足しがちになると言われています。





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また、タウリンや良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを多く含む老犬元気は、シニア期の愛犬の健康維持をサポートします。





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