愛犬の現代病の結石!その原因と対策方法は!?

犬の結石

激しい痛みを伴う「結石」という病気は犬でも発症する場合があります。
体内の余分な水分が尿になって排泄をするためには、尿を作りだす「腎臓」、尿を一時的にためておく「膀胱」と、腎臓から膀胱にまで尿を送る管である「尿管」、そして膀胱から排泄までの道となる「尿道」の4つの器官があります。

結石というものはこの4つの器官のいずれかでできる場合が多いようです。
人間の場合は尿に関する器官を総称して尿路結石と言われ3大激痛のひとつと言われているのですが、犬の場合は膀胱内に作られることが多いです。

結石にはいくつか種類がありますが、犬の結石は尿に含まれるシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの化学物質が結晶化されてできるストルバイト結石が多く、次に多いのがシュウ酸カルシウム結石です。

ストルバイト結石は、尿路系に入りこんだ菌が出す物質が、ph値がアルカリ性に傾く尿を作りだすことで結石ができたり、リンやマグネシウムを多く含んだフードを摂取することも原因といわれています。

一方、シュウ酸カルシウム結石は雄に多いことから雄のホルモンと関連があったり、またカルシウムを多く含むフードを摂取することも原因といわれています。

他にも尿管塩結石やシスチン結石、シリカ結石などがあります。
尿管塩結石はダルメシアンに多く発生し、肝臓で代謝された尿酸が大量に尿に排泄されてしまうことで起こります。

シスチン結石は尿にシスチンを排出してしまうことで起こるのですが、稀で、異常な腎臓の場合に起こります。

シリカ結石は土を食べたりケイ酸を多く含む植物を食べることが原因で起こります。

結石になりやすい犬の特徴

それぞれの結石にかかりやすい犬種はあるのですが、全般的に水分を取らない犬は結石になりやすい傾向があります。

水分摂取量が少ないと排尿量も少なく、外から細菌が入ってきても体外に排出されにくくなり尿も濃く、結石ができやすい環境になってしまうのです。

特にメスの方が外から細菌が体内に入りやすくなるので、結石や膀胱炎になりやすいといわれています。

なかなか水分を取らない場合には、ドライフードだけ与えるのではなく、缶詰やレトルトのウエットタイプのフードを与えたり、ドライフードを水やぬるま湯などでふやかして与えるなどの工夫をして水分補給をすることが大切です。

一日に必要な水分の目安としては体重3kgの犬で260cc、5kgで360cc、10kgで590cc,、15kgで720ccほどが理想です。

また膀胱に尿がとどまるほど結石もできやすくなるので、できるだけトイレを我慢させないようにし、外でしか排尿できない場合は、少し外に出す回数を増やすようにするといいでしょう。

また、トイレ環境が原因の場合も考えられますので、愛犬のトイレ回数が急に減ったりガマンしているようなときは、トイレ周辺に原因がないかチェックしたり、愛犬が安心して排泄できる環境に再設置してあげてもいいでしょう。

ぽっちゃり犬は要注意

もう一つの原因として肥満があげられます。
食べ過ぎによる肥満は余分なミネラルの摂取もしています。

カルシウムやリン、マグネシウムなどは体に必要な栄養素なので不足をすることもダメージになるのですが、摂取しすぎると結石の原因となってしまうので適度な量の摂取が大切です。

犬が結石で症状が出ると、何度もおしっこをするポーズをするのに出なくて、痛いために泣いてしまったりします。

そしていつもおしっこをするところで出ないのに、急に別の場所やいつもと違うタイミングで出てしまう、などの症状も起こったりします。

また結石が臓器を傷つけるため血尿が出ることもあります。
このような症状が出たら出来るだけすぐに獣医師のところに連れていくようにすることが大切です。愛犬はとても苦しんでいるはずです。

結石は辛いんです!健康管理は人間同様に大切です!

検査の結果、ストルバイト結石の場合は抗生物質を持続的に投与し、尿を酸性にしカルシウムやリンの量が制限されている療法食を処方してもらうことで結石が溶けて排出されることを期待するか、大きな結石の場合は手術で摘出も必要です。

シュウ酸カルシウム結石の場合も結石を摘出するか、たんぱく質やナトリウムの量を制限してある療法食を処方してもらったり、ビタミンB&の補充や利尿剤によって尿の濃度を薄めるような治療が行われます。

尿酸塩結石の場合は低たんぱくの療養食で尿が酸性にならないようにし、シスチン結石の場合は低たんぱくの食事と水素ナトリウムかクエン酸カリウムを加えます。

シリカ結石の場合は結石が溶けにくいので手術での摘出となります。

これらの治療を行って結石が溶けて排泄されたり、摘出されれば治るのですが、結石は再発することがよくあります。

再発予防の対策方法としては、水分を多めにとることやおしっこの我慢をさせないことは度の結石にも共通ですが、一番多いストルバイト結石は尿のph値が強いアルカリ性になることで発症するので、酸性に傾けることが大切です。

そのためには日ごろからフードに生肉を少し混ぜるのも一つの方法です。
しかし酸性に傾きすぎると今度はシュウ酸カルシウム結石になる可能性もあるので、酸性の摂りすぎにも注意が必要です。

再発予防のためには水分補給が一番大切で、どうしても水分を飲まなければ食事で調整するような工夫をしたり、散歩に行って尿の排泄を促し、尿を濃くしたり、膀胱に長くとどまらせないことが大切です。





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また、ドライフードと違い、生肉には水分量も多いので、結石の原因でもある水分量不足にもお勧め!