愛犬につくノミ対策の方法を考えてみる。フロントラインのメリットデメリット

1 愛犬の害虫対策
2 殺虫と防虫
- 2.1 殺虫
- 2.2 防虫対策
3 しっかりとした食生活も心がけよう

愛犬の害虫対策

愛犬の健康的な生活を考える上で、無視できないのがダニやノミなどの害虫です。
たとえばダニは、草むらなどに住み着いており、散歩など外出の際には、常に寄生されてしまう可能性がつきまといます。
一度寄生されてしまうと、皮膚の柔らかい部分から血を吸い、強いかゆみを引き起こしてしまうのです。

また、犬に寄生するマダニは、バベシア症やライム病などの病気を媒介するなど、ただ皮膚にトラブルを起こすだけでなく、深刻な病気の要因となる可能性もあります。

ノミも、かゆみを引き起こすというだけでなく、皮膚炎の原因となったり、瓜実条虫という寄生虫を媒介するといわれています。
ノミやダニはしっかりと予防しておくことが大切であり、もしも万が一症状があらわれたら、速やかに対策をする必要があるでしょう。

殺虫と防虫

殺虫

愛犬をノミやダニから守るためにはどうすれば良いのか、それを知るためにはまず、殺虫と防虫という、2つの観点から考えてみましょう。
すでにノミやダニが発生してしまったという場合、深刻な病気や寄生虫を防ぐためにも、速やかに殺虫の必要があるかもしれません。
ペット用の害虫駆除剤として、有名なのがフロントラインであり、高い効果を持つことで知られています。
近年では成虫だけでなく、卵や幼虫の発育阻止も可能な製品が開発されており、猫や犬のノミ対策として、定期的に投与する方も多いといわれています。

ノミやダニによる愛犬への影響は、決して無視することは出来ませんが、しかし殺虫による健康への被害も、気になるところです。
フロントラインを使用することで、愛犬に副作用が起きてしまう危険性はあるのでしょうか。

フロントラインの主成分は、アリやゴキブリなどの駆除剤にも使用されている成分です。
昆虫等、節足動物の中枢神経系にのみ作用する成分だとされていますが、犬への影響は無いと見て良いのでしょうか。
実際のところ、安全性は高いとされているものの、残留農薬としては基準値が定められていますから、摂取量によっては人間にも、影響があると考えられます。

フロントラインの場合、定められた用量を守り、しっかりと管理を行なえば、それほど心配する必要はないかもしれません。
しかし、投与部位を舐めた場合に副作用が起きるケースもあるといわれていますので、油断は禁物だといえそうです。
副作用として報告されているのは、よだれ、よろめきなど一過性の症状であり、それほど深刻なものはありませんが、注意はしておいた方が良いでしょう。
とくに複数の愛犬、愛猫を飼っている場合には、一時的に隔離するなどの対策が必要かもしれません。

防虫対策

万が一ということを考えると、なるべく薬品に頼ることなく、愛犬の体に優しい方法で、ダニ・ノミ対策を行いたいものでしょう。
駆除剤を使用しなくて済むように、防虫対策に力を入れるのも、良い選択ではないでしょうか。
寄生虫を予防するためには、体の免疫力や抵抗力を高め、健康的な状態を維持することが大切だといわれています。
一般的な病気などと同様に、寄生虫も、抵抗力が弱っている体を選んで、寄生するといわれているのです。

免疫力を高める

愛犬の防虫対策として、まず挙げられるのは、栄養バランスの整った、消化吸収の良い食事をとらせる、ということでしょう。
栄養に偏りがあると、体の免疫力が低下したり、病気や寄生虫に対する抵抗力も弱まってしまいます。
健康の維持に必要な栄養素をしっかりと摂取させるためには、犬用のサプリメントを利用するのも一つの手でしょう。

腸の健康を整えつつ、防虫対策をするのなら、ビール酵母入りのサプリメントがおすすめです。
ビール酵母は、虫の嫌がる匂いを発生させる効果がありますので、副作用の心配がない、安全な防虫対策だといえます。

ハーブで虫を寄せ付けない

また、虫よけ効果のある、天然アロマスプレーなどを愛用するのも、安全性が高い方法です。
天然ハーブなどのエキスを用いたアロマスプレーなら、化学物質などによる影響を気にせず使うことができます。
アロマスプレーは、人間用のものと、犬用、猫用ではそれぞれ成分が異なる場合があるため、きちんと選んで購入しましょう。

しっかりとした食生活も心がけよう

消化吸収が良く、犬を元気にしてくれる食事として、生肉食を挙げることができます。
犬にとって生肉は、消化しやすい食品だというだけでなく、免疫力をアップするなどの効果が期待できるのです。
通常のドッグフードも、栄養バランスを考えて作られていますが、それだけでは酵素が十分でない場合も多いといわれています。
酵素は熱に弱いという性質を持っているため、市販のドッグフードから摂取するのが難しいといわれているのです。

加熱処理されていない生肉には、酵素がそのまま含まれており、消化器系の働きを助けたり、栄養の吸収をサポートしてくれます。
市販のフードだけでなく、たまに生肉も食べさせてあげると、不足しがちな酵素をしっかりと補給でき、愛犬の体を内側から強く元気にしてくれるでしょう。