愛犬の関節トラブルはフローリングに潜む

室内で発生しやすい犬のトラブル

本来犬は外で生活をしている動物です。
近年では室内で犬を飼う飼い主さんも多くなっていますね。
季節問わず快適に暮らせる室内では、愛犬にとっても心地よいことだと思います。
しかし、快適な生活をしている室内犬には大きなリスクがあることを御存じでしょうか。

フローリングでは関節病のリスクが高くなる

動物は本来、野外で生活するのに適した身体の構造になっています。
犬ももちろん該当します。

その犬がフローリングで飼われてしまうと、人がスケートリンクで転ばないように足に力を入れている状態と同じようなことが起こってしまします。
これは、犬にとってとても足腰に負担がかかり、特に滑ってしまったときには足の付け根から先の方の関節まで大きな負担がかかり、背骨にまで負担は繋がります。
そのため、フローリング飼いの犬には関節病のリスクがとても高くなってしまうと言われています。

フローリング犬に見られる関節炎や脱臼の症状や仕草

フローリング犬で関節などに問題を抱えている場合、動きに変化が表れます。
普段の愛犬の様子に変化があるようであれば、何かしらの問題が発生している可能性が高くなりますので、注意深く観察してみるといいでしょう。

うちの子は大丈夫?

フォローリング犬にも犬種は様々です。
犬種により症状も違ってくるので、愛犬にはどんな問題が起こりやすいのか参考にしてみてください。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨(膝の皿)が外れてしまう病気で、犬の脱臼の20%ほどが膝蓋骨脱臼ともいわれています。
症状がほとんど見られないケースと、完全に脱臼してしまって痛くて足を着地できないケースまで症状にはグレードがあります。
原因には遺伝性と外傷性があります。外傷性ではフローリングの滑りによって、ジャンプの着地時、歩きや走っているときに間接に過度な負担がかかったり
転倒時の打撲などがきっかけに発症することがあります。

なりやすい犬種
トイプードル、チワワ、ヨークシャー・テリア、ポメラニアン、パピヨン、柴犬、ミニチュアダックスフント、シーズー
などの小型犬。
症状としては特に症状が見られないケース、歩行できないケースまで、幅広い。

股関節脱臼

高いところから落下したり、交通事故などの打撲で起こることが多いといわれていますが
滑って転倒したり、ボール遊びなどで急な旋回、または急な方向転換をしたことが原因で脱臼するケースもあります。
麻酔をかけた上で皮膚の上から骨盤に骨を戻し(間接の修復)包帯で固定するのが治療になりますが、1度脱臼すると
再発を繰り返し、慢性化するケースもあるようです。

なりやすい犬種
トイプードル、ポメラニアン、チワワ、イタリアングレイハウンド、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、柴犬、ボーダーコリー、マルチーズ
など。
症状としては、ヨロヨロ歩き、足をひきずる、足を上げる、スキップ歩き、痛がる。

骨関節炎

骨関節炎は、加齢や遺伝、肥満、外傷、免疫疾患など様々が要因を引き金として、関節の軟骨がすり減るまたは変形することにより痛みが出てくる病気です。
骨関節炎は、股関節異形症や変形性骨関節症、足根関節炎、肩関節関節炎、肘関節関節炎として分類されることもあるようです。
発症すると完治はしない慢性病で、治療は痛みの緩和と、軟骨の修復し進行を遅らせることしかできません。

なりやすい犬種
シェパード、コッカースパニエル、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリー、ロットワイラー、ポメラニアン、セントバーナード
など。
症状としては歩くのが遅くなる、起き上がるのがゆっくり、階段を嫌がる、散歩中に座り込む、関節の部分を舐める、動作が鈍くなる。

股関節形成不全

筋肉と骨の成長の発育のバランスが崩れることにより関節に緩み(関節のはずれ)が生じる疾患です。
進行すると関節炎を発症し、痛みや跛行が生じます。
遺伝的要因が多いといわれていますが、成長期の過度の体重増加(肥満)や、極端に激しい運動によるなど
環境的要因でも発症すると言われています。

なりやすい犬種
ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、バーニーズマウンテン、シェットランドシープドッグ、コーギー、柴犬
など。
症状としては腰がヨロヨロする、散歩中に据わり込む、後足がうさぎ飛びのようになる、座り方がおかしい。

椎間板ヘルニア

首、胸部、腰と、背骨(頸椎または脊椎)の通るいずれの箇所でも発症する可能性があります。
痛がったり、段差を嫌がったりするようなしぐさで気づくことが多い疾患ですが、人の椎間板ヘルニアよりも深刻です。
5段階のグレードがあり、該当する段階により、症状の重さは異なります。
いずれにしても、より早期に、獣医師により内科的治療または外科的治療(手術)が必要になります。

なりやすい犬種
ミニチュアダックスフント、コーギー、ビーグル、シーズー、フレンチブルドッグ、ペキニーズ
など。
症状としては背中を丸める、抱っこや首・背中を触られるのを嫌がる、足がふらつく、頭を下げる、運動を嫌がる、ふらつく。

レッグ・カルベ・ペルテス病

大腿骨の付根が壊死する病気です。
血流に障害が起こることで発症しますが、その原因ははっきりとは知られていません。
初期はおしりや太もものあたりを触られるのを嫌がったりする程度の症状ですが、やがて後肢を上げて立っていたり、
びっこ歩きや足をひきずるなどが見られるようになります。治療は外科的な手術(大腿骨頭と頸部の切除)が一般的です。

なりやすい犬種
パグ、チワワ、ウエストハイランドホワイトテリア、ヨークシャー・テリア、ミニチュアピンシャー、トイプードル、マンチェスター・テリア
など。
症状としては、お尻や後肢上部を触られるのを嫌がる、後ろ足を上げる、びっこを引いて歩く。

今日からできる!関節トラブル3つの対策

愛犬を取り巻く環境はここ50年ほどで大きく変化しました。愛犬は共に生活する家族の一員です。
しかし、その生活環境は関節疾患の危険性を大きくしている場合もあります。問題が起こる前に、ちょっとした対策をしておくだけで安心でき、愛犬への負担も軽くなります。

フローリング生活が中心の愛犬の場合

フローリングや畳など滑りやすい生活環境にいる愛犬は最も関節トラブルになりやすくリスクが高くなります。
クッション性も低い為、関節への衝撃は常にかかっていると考えて下さい。

そんな子には住空間へ、タイルマットやカーペットを敷く、又は滑り止めワックスを塗る、滑り止め付きの靴下などを履かせるなど考慮してあげてください。
特にまだ筋肉の発達していない仔犬や筋力の低下する老犬はフローリングでの住環境には十分配慮してあげてください。

階段やソファの上り下り、2本足でピョンピョン跳ねる子の場合

愛犬が喜んでぴょんぴょん2本足で上下運動しながら跳びついてくるしぐさをよくしていませんか?
実は、この上下運動の繰り返しも足腰に負担をかけています。特にダックスやコーギーなどの胴長犬にはお勧めできません。
足腰を守る為にも、しつけとして、この行動を抑制するようにしてあげてください。
ソファーやベッドにはスロープなどつけて対策をしましょう。

運動不足やコンクリート、舗装された硬い地面

関節部の回りにはそれを支え、保護する筋肉が覆っています。しっかり筋肉をつけ関節への衝撃や脱臼を防げるようにしましょう。
土の上はクッション性も高く、関節に優しい為、そのような場所を選びながらのお散歩がお勧めです。
平面だけでなく、適度な坂道なども利用して強固な筋肉作りをしてあげてください。
体は、毎日の運動があってこそ、脳から強い筋肉や骨を作る指令が出て栄養の吸収率が高まり、強い骨や筋肉を作ります。
サプリメントや栄養満点の食事だけでは、本当の強い筋肉や骨はできないのです。

フローリング犬にとって氷の上を歩いているのと同じくらい滑りやすく、足が空回りしたり転んだりと、フローリングでの怪我は野外と比べ約3倍もリスクが高まります。
犬の骨折や脱臼のほとんどは家の中で起きていると言われます。事故を未然に防ぐためにもタイルマットやカーペット、フローリング用の滑り止めを塗っておくだけでも劇的に解決することができます。





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