ワンちゃんの寝言!多いけど心配すべき?

「うちのワンコ、寝言がすごいんだよね~」
という話、よく耳にしますよね。

ワンちゃんが寝言を言っている(?)、夢の中で吠えたり走ったりしている様子を見るのは何とも可愛らしいものですが、たまに「起こしてあげるべきなのかな?」なんて思ったりもしませんか?

今回は、ワンちゃんの寝言について調べてみました。

ワンちゃんも夢を見る

私たち人間は、寝ているときレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返している、ということを聞いたことがあるという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

レム睡眠とノンレム睡眠、聞いたことはあるけれどどんな仕組みだっけ、という方のために簡単にご説明させていただくと、「レム睡眠の間は、体は眠っているけれど脳は活動している」という状態になっているそうです。
そしてそのレム睡眠の間に記憶を整理整頓しているのだそうですよ。

今日起こったことやその時の感情などを整理して、脳のいろいろな引出しにしまっている状態なのです。
またレム睡眠の間は、目を瞑っていても目玉がキョロキョロ動いていたり、血圧や心拍数が増加し、呼吸も早くなったりと不規則になることもあるそうですよ。

それが、レム睡眠中に私たち人間に見られることなのだとか。

もう一つの「ノンレム睡眠」ですが、ノンレム睡眠はガッツリ寝ている状態を差します。
なので、この間は脳も完全に寝ているそうです。
何も考えず何も聞こえず、深~い眠りに落ちている、というわけですね。
私たち人間の場合、寝入るときはノンレム睡眠で、明け方になってくるとレム睡眠が長くなる傾向があるそう。

無意識でも自分でちゃんと起きる支度を始めている、ということなのですね。
それでは、ワンちゃんたちはどうなのでしょうか?
ワンちゃんの眠りのスタイルは、20分おきにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しているのだそうです。

1日寝ているイメージがありますが、実は深い眠りにはついていないのです。
20分おきにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返していたら、疲れてしまいそうですし、ちゃんとした睡眠をとれていない気がしますが、睡眠不足になることはないのだそうです。

ちなみにワンちゃんは成犬で1日12-15時間眠ることが理想とのことなので、24時間のうち半分は寝ているといっても過言ではないかも?

ちょっとした時間にすぐに目を閉じて寝てしまうのは、ワンちゃんの体がそういう仕組みだからであって、つまらないからふて寝した、というわけではなさそうです。

そして私たち同様、ワンちゃんが寝言を言っているときはレム睡眠中ということですよ。
レム睡眠中に見ている夢の中でワンちゃんは吠えてみたり、足を動かして走ってみたりしているようで、私たちはそのしぐさを目にしているわけです。

ちなみに食べている夢の時は口をパクパク、寂しい夢ならクーンクーンといった寝言がみられるそう。

ワンちゃんの寝言が多い!心配すべき?

ワンちゃんの寝言が多いと心配すべきなのか、それともニコニコ見ていていいのか、わからなくて困っちゃいますよね。
起こしてあげたほうが良いのかしら、なんて思っている飼い主さん!
ワンちゃんの寝言、多くてもあまり気にすることはなさそうです。

というのも、ワンちゃんは寝言を言いながら、「脳を回復させ、記憶の整理をしている」と考えられているから。
ワンちゃんはもともと眠りが浅い傾向がありますが、その間に脳は働き、起きている間に起きた出来事や感情を整理しているのだそう。

例えば起きている間に楽しい思いをしたり、逆に怖いことがあったなど、何か強い刺激があった日は特に寝言が多くなるそうですよ。
人間の赤ちゃんも昼間に何か刺激的なことがあると、興奮して夜泣きすることがありますが、ワンちゃんたちも同じ感じなのかもしれませんね。

ワンちゃんが寝言を言っているときは起こすべき?

ワンちゃんが寝言を言っているときは、私たちはどうしてあげるべきなのでしょうか?
ただ見守る?
そっと起こす?
正解は、「寝言を言っているときは起こさない」だそうですよ!

というのも、足を動かしたり寝言を言ったりするのは、その日の出来事をワンちゃんなりに整理して、脳の疲れを回復しているから。
飼い主さんは邪魔せず、暖かい目で見守ってあげてくださいね。

心配すべき寝言(寝ている間の行動)はこんなとき

心配のない寝言のことが多いワンちゃんの寝言ですが、ちょっと気を付けてあげたいときがあります。
例えば、寝ている間に小刻みに体が震えているとき。
そんなときは部屋が寒い可能性が!室温を少し上げて、調整してあげてくださいね。

もしかすると、体調が悪くて熱がある可能性もありますので、部屋の温度を上げても震えが止まらなかったら様子を見てあげてください。
また、震えが反復している様子であれば、痙攣発作の可能性もあるのだとか。

もし可能であれば、動画に撮って掛かりつけの獣医さんに見せると安心ですね。
苦しそう、痛そうな様子、辛そうな様子の時も、念のため動画を撮りましょう。

関節に問題があったり、内臓に何かトラブルを抱えていると、寝ているときに急にキャンっと泣いたり、小さな声で唸っていることがあるそうです。
発生日時、回数もメモしておくとさらに良いでしょう。

ワンちゃんの寝言に返事をしたらNG?

ワンちゃんの寝言に返事をしたら、人間のようにダメなのでしょうか?
ちなみに、人間が寝言を言っているときに返事をしたらダメ、というのは睡眠の質が低下してしまうからだそうです。

ワンちゃんの場合は寝ごとに返事をしてもよいのでしょうか?
答えは「YES」です。
ワンちゃんはもともとレム睡眠とノンレム睡眠が20分交代という短い睡眠を繰り返しているので、ワンちゃんの寝言に飼い主さんが返事しても特に問題はなく、睡眠の質が低下するといった心配もないそうですよ。

ワンちゃんのいびきには警戒を!

うちのワンコ、寝言以外にいびきもある…という方いらっしゃいませんか?
いびきをかいている人は太りすぎ、なんて話を聞いて、うちのワンちゃんも太りすぎなのかな~、なんて思っていらっしゃる方も。

実は、いびきをかいている子の中には呼吸器にトラブルを抱えているワンちゃんもいるそうです。
もちろん、もともと短頭種でマズルがもともと潰れた形の子はいびきをかきやすいのですけれど、太っていないのにいびきをかいている短頭種以外のワンちゃんは、一度獣医さんに相談されることをお勧めします。

もしかしたら、軟口蓋過長症や鼻腔狭窄、気管虚脱といった疾患が見つかるかもしれませんし、鼻そのものに何か問題を抱えているかもしれません。

終わりに

いかがでしたか?
ワンちゃんの寝言、一般的には問題のないことが多いことがお分かりいただけましたでしょうか?

例えば、寝言以外に小刻みな震えを繰り返していたり、痙攣しているように見えたり、口から小さな泡を出していたり、いびきがすごかったり…。
そんな様子が見られたら、動画に撮って日時や回数などの記録を残し、迷わず獣医さんを受診してくださいね。

幸せそうに寝て寝言を言っている(?)のであれば、ぜひその姿も動画に撮ってみんなでシェアするのも良いかもしれませんね。

●参照
ワンちゃんの寝言!起こしたほうがいいの?

犬が『寝言』をいう3つの理由とは?