最近、働き方改革、ライフワークバランスなんて言葉を耳にする機会が増えましたよね。
一生懸命働いて、一生懸命遊ぶ!
そんな生活が理想かなと思います。
これ、ワンちゃんたちにとっても当てはまるようです。
もちろん、ワンちゃんはお仕事にはいきませんが(働くワンちゃんたちを除いては)、それでも「遊び」はとても大切なんだそうです。
30年以上ドッグトレイナーとして活躍されている方曰く、「犬にとって遊びは人間同様に大切なのです」とのこと。
遊ぶことで精神的なリラックスにもつながりますし、体を動かす良い機会にもなりますし、ストレス解消にもなるからだそうで、逆に遊びにデメリットはないと言い切ります。
そう、身体的にも精神的にも、そして感情的にも健康でいるためには「遊び」は必須なんですね。
というわけで、今回はワンちゃんの「遊び」の大切さにスポットを当てて、私たち飼い主側が知っておきたい豆知識をご紹介したいと思います。
目次
なぜワンちゃんにとって遊びが大切なの?
「遊び」なんて、そこまで重要視をしていなかったという方、いらっしゃるのではないでしょうか。
「遊んでばかりいないで、勉強しなさい」なんて、子供のころに言われた経験がある方も、たくさんいらっしゃいますよね?
ところが、人間の子供たちだって「遊び」を通して仲間とのコミュニケーションを学んだり、人間関係以外にもいろいろ学ぶことがあると思います。
ワンちゃんも、遊びを通して社会性人間社会というものを学んでいくのです。
実際、飼い主さんの生活が忙しすぎて、あまりワンちゃん同士で遊ぶ機会がなかったワンちゃんは、犬社会を学ぶことができなかったため、他のワンちゃんたちと上手くコミュニケーションをとることができなくなってしまうことがあるのだそうです。
そういったワンちゃんは、自分以外の犬を受け入れることができず、攻撃してしまったり、逆に怖がってしまったりといった反応がみられるそうです。
また、人間社会を学ばなかった子も、力加減ができず人間を傷つけてしまったり、問題行動を起こしてしまったりするのだそう。
野良犬などを保護したりすると、こういった傾向が見えるかもしれません。
ワンちゃんにとって、仲間たち(犬)のこと、人間のことを学ぶためにも「遊び」はとても大切なのですね。
これは子犬の時に限った話だけでなく、成犬になってからもワンちゃん同士で交流させ、遊ばせる機会を意識的に確保したいものです。
ワンちゃん同士のコミュニケーションやスキンシップは、犬社会のルールを忘れないためにも続けなくてはなりませんからね。
ワンちゃんも、たくさん仲間ができればそれは嬉しいかも?!
子犬の「遊び」はとても大切!
子犬のころに、外の世界とたくさん触れ合わせることが大切といわれていますよね。
ワンちゃんたちは生後3か月ごろから、社会化期が始まります。
この時期に社会性やマナー、トレーニングを「遊びを通して」学ぶことができると、その子にとってその後の人生が生きやすくなります。
遊びから学んでいるので、苦痛でもないですしね!
子犬って、遊びでよく噛みますが、細くて小さい歯で強くかまれると「痛い!」と人間側もビクッと反応しますよね。
そうすると、「このくらいの力はダメみたいだな」と、ワンちゃんも学べるわけです。
人間を噛むのは絶対NGと学んでもらわなくてはならないのが、この時期です。
噛まれたら怒鳴ったり叩いたりするのではなく、急に無視してその場を離れる。
これの繰り返しで、子犬は「噛む」=「遊んでもらえなくなる」を頭に入れることができるのです。
人間を噛むと、遊んでもらえなくなると思えば、遊びたい盛りの子犬たちは当然、噛まなくなります。
代わりにボールやオモチャを与えれば、楽しく遊べることにも気づくでしょう。
子犬は特に、靴とかスリッパとか、大好きですよね。
飼い主さんも、いらなくなったスリッパならど遊ばせてもよいかな、など思ってしまうかもしれません。
けれどワンちゃんたちは、そのスリッパが「古いもの」が「新しいもの」なのか、区別できませんので、ワンちゃん用のおもちゃで遊ばせるのがベターです。
お気に入りの靴で遊ばれた日には、ショックですもんね!
ワンちゃんは本能的な「遊び」が大好き!
犬というのは本来、自然の中を走り回って元気に遊びたい本能の持ち主。
じっとしているのは、どちらかといえば苦手な子が多いのです。
現代のワンちゃんたちは、人間と一緒に狩りに出る子なんてまずいませんよね。
いや、存在はしていますが、そんな仕事についていける子のほうが僅かです。
けれど、犬にはもともと狩猟本能が備わっているので、狩猟はしたいはず。
散歩の途中、動くものを追いかけて捕まえようとする姿を見たりしませんか?
例えばスズメや鳩などが公園にいると、捕まえられるはずがないのにワーッと走っていきたがりませんか?
狩りごっこは、ワンちゃんにとって大興奮の楽しい遊びの一つなのです。
興奮しすぎてしまうと、飼い主さんの指示が通らなくなってしまったりしますので、その点は気を付けなくてはなりませんけれどね。
また、道路の側溝に鼻をクンクンしたりすることもありますよね?
ワンちゃんは嗅覚が鋭く、例えば側溝にネズミがいたとしたら、その匂いを感知して追跡します。
散歩中はネズミを捕獲してもらうわけにはいかないので、リードをしっかり握ってその場から引き離すしかないわけですが、これも飼い主さんが遊びとして取り入れてあげるとワンちゃんにとっては欲求が満たされる楽しい遊びとなるのです。
人間だってそうですが、ご褒美があると達成感を感じますよね。
ワンちゃんも同様に、何かご褒美があると達成感を感じるそうです。
狩りをして獲物を捕まえると、ワンちゃんの脳内ではドーパミンが放出されるそうです。
そのため、飼い主さんとの遊びにも、ワンちゃんの本能を満たす遊びで、ご褒美つきの遊びを取り入れてあげると、幸せいっぱいの顔がみれるはずですよ♡。
ワンちゃんとどうやって遊べばいいの?
ワンちゃんと遊ぶといっても、どんな遊びをすればよいのか悩んでしまう真面目な飼い主さんのために、ここではワンちゃんとどうやって遊べばよいのか、コツをご紹介しますね。
ワンちゃんの遊びといえば、前述したワンちゃんの本能を満たしてくれる遊びがお勧めなのです。
「追いかける」ことはもちろん、何かを捕まえたり、咥えて振り回したりすることができる遊びも喜びます。
ワンちゃんは遊びたいとき、自分でおもちゃを飼い主さんのところに持ってきて、飼い主さんが口からそのおもちゃを「取りっこ」しようとしませんか?
そう、ワンちゃんは自分の咥えている獲物を引っ張りっこするのが大好き!
動かし方や引っ張る力に変化をつけ、飼い主さんとワンちゃんで6対4くらいの割合で勝たせてあげるとよいそうですよ!
引張りっこでつい興奮しすぎてしまったら一度落ち着かせ、また引っ張りっこをして遊んであげちゃいましょう。
また、飼い主さんを捕まえたり、オモチャを獲物代わりにして追いかける遊びは、飼い主さんにもワンちゃんにも運動になってよいのでは!
オモチャに紐を付け、それを動かして逃げれば手を噛まれることなく安全に楽しめます。
それ以外にも、オヤツなどを紙コップなどで隠して探させる遊び、「持ってこい」ができる子は、ボールやフリスビー、オモチャなどを投げて持ってきてもらう遊びも良いですね。
大げさに褒めてあげると、上手に持ってこれるようになりますよ!
また、飼い主さんが隠れてワンちゃんに探してもらう「かくれんぼ」もお勧めです。
「〇〇、どこ?」「〇〇はどこだ?」という言葉かけを繰り返すことで、「どこ」という言葉を覚える子もいます。
それからもちろん、広いドッグランで思いっきり走り回らせてあげるのもまた、よいですよね。
仲間と遊ぶ/一人遊びをする、どちらも大切!
ワンちゃんの「遊び」、飼い主さんと一緒に遊ぶ以外にもいろいろ種類があるのです。
例えば、ワンちゃん同士で仲良く遊ぶこと!
見た目、戦っているように見えたりしますが、戦いごっこだと思ってください…。
実は楽しんでいるのです!
人間の子供たちと、ある意味同じかも?
ワンちゃん同士の遊びを通して、ワンちゃんは社会性や群れでのマナーなどを学ぶことも、力加減を学ぶこともできるそうです。
仲良く慣れそうなワンちゃんが見つかるとよいですね!
また、ワンちゃんが自分で一人遊びするのも大切だそう。
お留守番の時に、一人で飽きてしまったら一人遊びができるとよいですよね。
遊びのメリットとは?
ワンちゃんは遊びを通して、どのようなメリットを得ることができるのでしょうか?
飼い主さんと遊べば、遊びを通して絆が生まれたり、強くなったりします。
大好きな飼い主さんに相手をしてもらえば大満足!
また、ワンちゃんのストレス解消になるほか、子犬であれば遊びを通してしつけも出来ちゃうんですよ!
本当に「遊び」にはメリットしかありませんね!
ワンちゃんと遊ぶとき気を付けるべきこと
いくら楽しい遊びでも、気にしておきたいルールがあるのです。
・遊びの主導権は常に飼い主さん!
遊びの初めも終わりも、飼い主さんが主導権を握っていることが大切なルールです。
・ワンちゃんが興奮しすぎたらストップ!
遊んでいる際、ワンちゃんが興奮しすぎてしまったら迷わずストップしましょう。
自制できなくなってしまうと、噛みついてしまうといった事故やトラブルが起きてしまうことがありますからね。
・激しすぎる運動はNG
階段を上って下りるを繰り返す、ジャンプさせまくる、というのはワンちゃんがテンションが上がりすぎてしまったり、飼い主さんへの体の負担も大きくなってしまうのでお勧めできません。
ワンちゃん自身も、ケガをしてしまう原因にもなりえますからね!
特にフローリングではやめましょう。
終わりに
ワンちゃんにとって、「遊び」が大切なワケ、お分かりいただけたでしょうか?
ワンちゃんは遊びを通して、「犬社会」を学び、「人間社会」を学び、学んだことを再確認し、健康を維持し、ストレス解消ができるのです。
様々な遊びを飼い主さんと経験することで、強いきずなが生まれるでしょう!
毎日15分でよいので、ワンちゃんの遊びの時間を確保してあげてください。
飼い主さんとの15分を楽しみに、良い子で留守番できるでしょう!
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