ペットホテルってどんなところ?

ペットを飼っていると、ワンちゃんを連れていける旅行以外は、なかなか行きづらくなるものですよね。
けれど時には海外旅行など、ワンちゃんを連れていくことが難しい旅行にも行きたくなるものです。

そんなとき頼れるのは、家族・親族・本当に仲の良い友人…と頼れそうな人を思いつつも、やはり迷惑をかけたくないということでペットホテルを選択肢に入れる方が大半なのです。

身内でも知人でもない知らない人に大切なワンちゃんを預けるのは抵抗もありますし、ワンちゃんがどれだけ快適に過ごせるのかも気になるところですよね。

そこでここでは、まだご利用したことのない方にとっては未知数のペットホテルについて、基本的な知識から詳細まで、すべてを紹介したいと思います!

今後、ワンちゃんを預ける際の参考にされてみてくださいね。

ペットホテルっていったい何?

ペットホテルとは、いったいどんなところなのでしょうか?
皆さんおなじみ”Wikipedia“では、ペットホテルは飼い主の留守中にペットを預かるペット用宿泊施設で、ペットホテル専門で営業している施設の他にも、ペットショップやトリミングショップ、動物病院などが預かりサービスを提供している場合もあります。

現在日本にはなんと6000施設以上ものペットを預かってくれるところがあり、中にはトリミングなども含めトータルケアをしてくれるサービス万全のところもあるのです!

ペットホテルを利用する前に、どこにどんなサービスのペットホテルがあるのかをチェックし、ワンちゃんと預け先の相性もチェックできるとベストですね。

特に、ワンちゃんを預けるにあたって、ワンちゃんが過ごす環境は、とても大切です。

どんなワンちゃんにも吠えてしまう子が、他のワンちゃんと交流の時間のあるペットホテルを選んでしまうと、トラブルの元になってしまいますよね。

また、散歩や遊びの時間はどのくらいあるのかも、確認したいポイントです。
年齢や持病なども考慮し、ワンちゃんにとってベストの預け先を探してあげたいですよね。

ペットホテルの種類は?

ペットホテルと一口に言っても、実は様々な種類があります。
大きく分けると、ペットホテルを専門としている施設、動物病院、ペットのサロンなど。

かかりつけの動物病院の預かりサービスにお願いすることもできますし、カットしてもらっているトリマーさんの預かりサービスがあれば、それをご利用することができますよね。

かかりつけの動物病院の預かりサービスを利用すれば、なんとなく知っているスタッフが面倒を見てくれるということで、飼い主さんも安心して預けることができますし、ワンちゃん自身も少なからず知っている人のほうが、ストレスは少なくて済むかもしれません。

ただし、ケージが狭く、業務で忙しいためペットホテルのように至れり尽くせりのサービスは期待できません。

定期的にトリミングをお願いしているサロンにお預かりのサービスがあれば、やはりスタッフも知っている方だったりするのでリラックスしやすいかもしれません。

ペットホテルの気になる料金は?

ペットホテルの気になるお値段は、どのくらいになるのでしょうか?
人間くらい高いのかしら、なんて気になる方もいらっしゃるのでは?

実は、ペットホテルも人間のホテル同様、ピンからキリまでバラエティ豊かなため、価格設定も様々なのです。

もちろん、サービス内容や利用の仕方にもよりますが、一般的には小型犬で4000円前後、中型犬で5000円前後、大型犬で6000円前後が平均価格となります。

お部屋のタイプが選べる最高級のペットホテルだと、小型犬でも1万円程度の料金設定となっていようです。

こちらの料金には、宿泊費の他、散歩なども含まれているようですが、散歩のみもっと追加してあげたいという方のために別途散歩料金を設けているペットホテルもありますよ!

ホテル料金は原則、現金による前払いとなることが多いようです。
また、例えば動物病院にお預かり中、何か病気などが見つかった場合は治療となるため、別途料金がかかることもあります!

ペットホテルの1日の流れはどんな感じ?

ペットホテルで、ワンちゃんたちはどんな感じで一日を過ごすことになるのでしょうか?
ここでは、あるペットホテル(ペットホテル専門の施設)の1日の流れについてみていってみましょう!

チェックイン:

ペットホテルのチェックイン時間は、予約時に確認してください。
チェックインをすると、健康状態などの確認となります。

さらに、持ち物が全部そろっているかなどをチェックし、ここで要望がある場合などにはスタッフの方に伝える感じとなります。

また、ホテルによっては飼い主さんに写真や動画を送って状況を報告してくれるサービスも提供しているようなので、予約の際に確認してみましょう!

ワンちゃんが不安そうな顔をしていても、ここは心を鬼にしてワンちゃんをお願いして飼い主さんはササっとホテルを出ましょう。

飼い主さんとさようならをした後…:

ペットホテルによっては、飼い主さんと離れた後に他のワンちゃんたちと触れ合ったり、散歩に出かけたり、ドッグランで自由に遊ばせてくれたりといった時間になるようです。

これでワンちゃんも「悲しい気持ち、寂しい気持ち」から、「楽しい気持ち」に切り替えることができるかもしれませんよ。

たくさん遊んだ後は、それぞれのお部屋でゆっくり。
この時間に、落ち着いてリラックスする感じです。
ワンちゃんもこの時点で、案外へとへとになっているかもしれません。

散歩の時間!
ドッグトレーナーなどワンちゃんの知識のあるスタッフが、お散歩に連れて行ってくれます!
お散歩コースも予めしっかり考慮された道なので、安全に楽しむことができるのです。

追加で別途料金を支払うことで、散歩を増やすことができる施設も多いため、散歩を充実させてあげたい方は予約時にご相談してみてください。

散歩は天気の状態により、できない場合もありますが、そればかりは仕方ないですよね。

ご飯タイム!

ペットホテルのご飯タイムは1日2回、朝ご飯がだいたい8時から9時くらい、夜ご飯は18時から19時くらいになることが一般的です。

ご自分の家から持参することもできますし、提供してくれるところもあるようです。
持参する場合には、1回ごとの食事を滞在日数分用意することとなります。

例えば、離れているときくらい手作りのフードを上げたいな、というかたは、3泊なら6食分必要になるわけなのです。

ちなみに、ペットホテルのご飯を食べさせる場合は、1食200円前後で利用できるようです。

くつろぎタイム

食後はゆったりし、スタッフと遊んだり食後なのでトイレを利用したりとなります。
オプションで歯磨きをつけれるところもありますので、歯磨きをしてもらいたい方は、ペットホテルに確認してみましょう。

ベッドタイム

くつろぎタイムの後は、ベッドタイム。
ペットホテルでは24時間スタッフがいてくれるので、「何かあったら」と思わずに安心してお任せできますよ。

チェックアウトは夜であればお食事タイム後までがお迎え時間に設定されているところが多いようですので、お迎え時間が気になる方は予約時に確認しください。

起床

朝は7時くらいから順番にトイレとなり、そのあと朝ご飯の流れとなります。
朝必ず6時ごろに鳴いてトイレを知らせてくる、なんて子の場合は、予めスタッフさんに相談しておきましょう。

ペットホテルに預ける前の準備は大丈夫?

ペットホテルに泊まる際には、どんな準備が必要になってくるのでしょうか?

<事前準備>
ペットホテルは急に泊まれる場所ではありません。
事前準備として、ワクチンや健康状態を万全にし、さらに旅行のように持ち物を準備する必要があるのです。

〇ワクチン接種の証明書

どんな種類のペットホテルに泊まる場合にも必要となってくるのが、予防接種の証明書です。
ワンちゃんの場合は5種の混合ワクチンを接種済みで、1年以内に狂犬病の予防接種も受けていることが条件となります。

ペットホテルではなく、動物病院でのお預かりを希望される方は、万が一ワクチン証明書を持参し忘れても、その場でワクチンを接種すれば受け入れOK、といったところもありますよ。

〇健康チェック

健康なワンちゃんでも、ストレスにさらされると体調が悪化することがあります。

ペットホテルはワンちゃんにとっては知らない環境のため、どんなにスタッフがやさしく対応してくれても飼い主さんと離れている不安や、新しい環境の不安からストレスを感じ体調不良になることが考えられますよね。

そのため、万全の健康状態で預けてあげたいものです。

いつものお気に入りのブランケットやおもちゃなどを預けるときに一緒に渡しておくと、ワンちゃんのストレスを軽減できる効果が期待できます。

〇持ち物の準備

飼い主さんの身分証明書(運転免許証・パスポート・保険証等)、1年以内の混合ワクチン接種証明書(5種以上)、一年以内の狂犬病予防注射済証、ブランケット、おもちゃの他、食べなれたフード(持ち込み可能であれば、フードを入れるボウルなども一緒に持っていけるとベターです)など。

ペットホテルに預けられるワンちゃんたちは可哀想?

ペットホテルに預けられるワンちゃんって、なんだか可哀想なイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、飼い主さんといつものお家で一緒にいることが大好きなワンちゃんにとっては、飼い主さんと離れて知らないところに預けられてしまうことに、大きなストレスを感じる子も多いでしょう。

そのため、ペットホテルに預ける前には、ワンちゃんのストレスが少しでも軽減できるように工夫してあげることがお勧めです。

家でフリーに歩き回れる状態が日常的になっているワンちゃんには、毎日ケージに入れて過ごす時間も設けてあげると、実際ペットホテルでケージに入れられてもストレスを感じにくくなるでしょう。

またいきなり「お泊り」ではなく、時間預かりのサービスなどを利用して数時間からペットホテルで預かってもらうことで、預けられるということに慣らしてあげるのもお勧めです。

ペットホテルで預かってもらえない場合ってあるの?

実は、ワンちゃんであればどんな子でもペットホテルを利用できるというわけではないのです。

ペットホテルをお断りされてしまうのは、どんな時なのでしょうか?
当てはまるものがないか、一緒にチェックしてみましょう。

〇噛んでしまう子、噛み癖のある子

〇スタッフが触れない子(ただし大人しく、犬嫌い・人嫌いなだけれあれば、対応可能な場合も)

〇吠えたり鳴いたりが激しい子

〇病気療養中の子(病気の種類によっては、大丈夫なことも。また、動物病院の運営するペットホテルであれば相談・対応可能なケースもあります。)

〇ペットホテルがやっていない期間(特に病院・サロンの場合)

このような特徴からペットホテルに断られてしまった子もいるかもしれませんが、いろいろなペットホテルに相談してみると預かってくれるところも見つかるかもしれません。

終わりに

いかがでしたでしょうか?
ペットホテルにワンちゃんを預けるのに抵抗がある飼い主さんは、思いのほか多くいらっしゃるかもしれません。

けれど、ペットホテルに預けないでずっといられるのか…というと、いつかは利用せざるを得ない状況がやってくることも考えられますよね。

そんな時に焦ることのないように…、必要のない時から一時預かりなどを利用して、ワンちゃんが「あずかられる」状況になれるように訓練してあげるのも、実はワンちゃんのためにもなるのです。

また、急にご利用したい時などにワクチンを受けていないと利用できないこともあるので、日ごろからワクチン接種などは常に頭に入れておきましょう!