もう悩まない!抜け毛時期の対策講座

犬の抜け毛、「こんなに抜けるとは知らなかった!」とお悩みの飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

掃除機をかけてもかけても、フローリングの隅のほうにふわふわと塊になっている抜け毛を見ると、うんざりされてしまうかもしれませんね。

朝の忙しい時間に、毎日コロコロやガムテープでぺたぺた抜け毛を取り除くのも、大変ですよね。
ワンコの抜け毛が増える時期、飼い主さんたちはどのように対策していますか?

今回は、ワンちゃんたちの抜け毛について、そのメカニズムから対策まで迫ってみたいと思います!

なんで犬は抜け毛があるの?

愛犬の抜け毛にイライラするよりも、まずはなんでワンちゃんには抜け毛があるのかについて知っておきましょう!

実はワンちゃんの体には、2種類の毛が生えています。
犬種によって違いがありますが、多くのワンちゃんが長くて太い性質をもった毛、「一次毛」と、短く柔らかい、ふわふわの「二次毛」が生えています。

ワンちゃんの毛穴からは、この一次毛と二次毛が一緒に生えてきており、さらにその量も1つの毛穴から7~8本から、多い場合は15本程度の毛が生えてきているといわれているのです。

一次毛・二次毛ってなに?

ワンちゃんの一次毛は、オーバーコートとも呼ばれており、ワンちゃんのお肌を保護してくれる働きをしています。

そしてアンダーコートとも呼ばれる二次毛は、ふわふわで柔らかい毛質からも予測できるように、ワンちゃんの体を保湿してくれる働きがあります。

犬の毛が生えるメカニズムとは?

ワンちゃんの毛は、どのように生えてくるのでしょうか?

ワンちゃんは人間と同じように、ワンちゃんの体に生える毛にも毛周期があります。
そしてこの毛周期は、一定のサイクルで成長し、さらに抜けていくようになっています。

毛周期のサイクルは、成長期があり、退行期、そして休止期があります。
休止期の際に、新しい毛が生えてきて、もともと生えていた毛は押し出され、大量に脱毛していきます。 

ワンちゃんの抜け毛には個体差がある!?

ワンちゃんの場合、種類や個体差でも、抜け毛が多めの子、少なめの子がいるのです。

毛が短めのワンちゃんのほうが、イメージ的には抜け毛が少ないような気がしますが、実は長毛種のほうが抜け毛が少ないといわれています。

それというのも、長毛種は毛が伸びるための成長期が短毛種より長いからなのだとか。

ワンちゃんの抜け毛は、寒い地域原産のワンちゃんのほうが多く、温かい地域のワンちゃんなど、ワンちゃんの中には、もともとアンダーコートが生えてこない「シングルコート」と呼ばれる犬種の子たちもいます。

もちろん、アンダーコートがない=(イコール)換毛期がないということになりますね!

ワンちゃんの抜け毛の時期とは?

ワンちゃんには、年に2回抜け毛の季節が巡ってきます。
実はワンちゃんの毛はえ特に日照時間が大きく影響していると言われ、そのため季節の変わり目になると抜け毛が多くなるわけなのです。

犬の抜け毛の季節を換毛期と呼びますが、春先に冬の寒さに耐えるためにどっさりとワンちゃんを包んでいた冬毛が抜けるのと、夏の毛から冬に対応するための冬毛に変えるため抜け毛が起こっているのです。

秋に抜け替わる必要があるの?と思われるかもしれませんが、もともと必要のなかった毛が新しく冬気が生えてくることによって押し出されて抜けるわけです。

ワンちゃんの抜け毛の時期に摂らせたい栄養素は?

換毛期のワンちゃんの食事にぜひ積極的に取り入れたいのが、アミノ酸やミネラルなどの栄養素です。

換毛期にしっかりと栄養バランスのとれた食事やサプリメントを与えることで、毛の質をよくすること、さらには毛が抜けにくくなるといったことが期待できます。

換毛期も通常と変わらないごはんを与えていた飼い主さんは、いつも以上に栄養が取れ、バランスの良いご飯になるよう、気を付けてあげてください。

うちの子は大丈夫?病気かもしれない脱毛症状とは?

秋でも春でもないのに、なぜかすごい脱毛している・・・!
そんなワンちゃんのいる飼い主さんは、病気を疑ってみてもよいかもしれません。

例えば、円形脱毛症のように局所的に脱毛が起こっているケースや、部分的に脱毛が見られるケース、全身の毛が抜けてしまうケースなど、脱毛の仕方にも注意を向けてみてくださいね。

ストレスや飼育環境、生活環境の変化などでも脱毛しますし、自己免疫疾患などでも脱毛します。
 
5歳以上のワンちゃんであれば、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、甲状腺関連の病気などで脱毛することもあります。

ポメラニアンやトイプードルなど、限られた犬種に起こりやすい原因不明の脱毛症「アロペシアX」も心配です!

クッシング症候群にもよく似た症状のアロペシアXは、かかる子の多くがポメラニアンのため、ポメラニアン脱毛症と呼ばれることも。

そのほかに考えられる異常な抜け毛は、細菌感染やカビ、ダニなどからお肌が感染症を引き起こしてしまい、脱毛することも!

脱毛症の場合、原因は様々なため、これをしておけば予防できるということはありません。

飼育環境が衛生的で、さらに食事にも気を配り、散歩の際にも自然の中を歩くときは気を付けて(できれば野山は避ける)など、ワンちゃんの周りの状態も気にかけてあげましょう。

寒くなってきても、適切な運動量をこなすことができる長めの散歩、雨の日でも室内で体を動かせるようにしてあげる、ドッグランや公園へ連れて行くなどして、ストレスをなるべく与えずに健康的な生活を送れるようにしてあげたいですね。

秋だけど脱毛の様子が心配・・・なんていうときには、まずは以上の点を踏まえたうえで、かかりつけの獣医さんに聞いてみてもよいかもしれませんね。

換毛期のあるワンコが減っているってどういうこと?

最近では、小型のワンちゃんたちは室内飼育の子が圧倒的に多いですよね?
もちろん、人間と一緒なので夏はクーラーで快適、冬は暖房で暖か・・・、という具合に体が慣らされていきます。

そのため、室内飼いのワンちゃんたちは、気温差などを感じにくく換毛期を忘れてしまう子もいるようです。

室内で飼っている飼い主さんは、ワンちゃんのためにも夏の暑さ、冬の寒さが少しでも感じられるよう、気を付けてあげましょう。

助けて!ワンちゃんの抜け毛がひどい時の対策方法

大好きで大切な愛犬だけど、この抜け毛にだけは閉口してしまう・・・。
そんな方は、ぜひこれからご紹介する方法を1つ1つ試してみてくださいね。

こまめにブラッシングをする!

換毛期のワンちゃんの抜け毛対策として、オーソドックスだけれど一番効果的と思われるのが、ワンちゃんへのこまめなブラッシングです。

ちょっと毛がボサッとなっていると、引っ張って抜きたくなってしまいますが、その衝動は抑えてブラッシングを丁寧にしてあげてください。

ブラッシングをしておけば、抜け替わる予定の毛がスムーズに抜けてブラシに絡まり、宙を舞うのを防ぐことができます。

毎日こまめにブラッシングをしていれば、そのうち毛が全部抜け替わって「あれ、そういえば毛が抜けなくなったな?」と思う日がやってきますよ。

さらに、ちょっと頻度が多く感じるかもしれませんが、できれば1週間に1度程度シャンプーをしてあげると、抜け毛がスムーズに抜け落ちるので是非お試しくださいね!

トリマーに相談して抜け毛が目立たないスタイルにしてもらう

長めの毛は1本落ちていても目立つもの。
トリマーさんに相談して、短めのカットにしてもらうと、抜け毛の量が減ったような気になるかもしれません。

もちろん、トリマーさんが丁寧にブラッシングをしてくれるので、その分抜け毛も抜けて一石二鳥ですね!

ワンちゃんのために服を購入

抜け毛の時期のワンちゃんには、ぜひとも服を着せて対策をしたいもの。
服を着せることで、毛が抜け落ちていろいろなところにくっつくのを防いでくれますので、おすすめですよ!

ただし、お洋服が苦手な子に着せるのはやめてあげてくださいね。

コツを抑えた掃除をする!

ワンちゃんの抜け毛の時期は、掃除もちょっとしたコツがいります。
そのコツというのは、ワンちゃんの毛が舞い上がりやすいため、掃除は高いところから低いところへと移動して掃除すること、さらには隅っこから真ん中に向かって掃除機をかけるというものです。

ワンちゃんの毛はホコリと同じく、部屋の角などの隅っこにたまりやすいですよね。
また、ホウキを使うと舞い上がってしまうので、掃除機やコロコロなどを駆使してやりましょう。

掃除機でも舞い上がりやすいので、できればフローリング用ワイパーがベストです!

濡れているので毛もくっつきやすいし、お手軽です。

終わりに

いかがでしたか?
秋といえば抜け毛、抜け毛といえば秋。

ワンちゃんのいるご家庭で、なおかつ換毛期の抜け毛が多いワンちゃんがいる飼い主さんは、毎日抜け毛と格闘されていることかと思います。

朝一の床の掃除、出かける前の服のコロコロなど、ひと手間も二手間もかかる時期ですよね。

換毛期が終わるまで、黒や紺など、ダークカラーのお洋服は抜け毛が目立つから着られないなんて嘆いている飼い主さんは、ぜひここでご紹介した対策やコツを使ってみてください。

また、換毛期ではないのに脱毛が見られる場合は、重大な病気ではないだろうとは思わずに、まずは動物病院で状態をチェックしてもらいましょう。

換毛期には「ワンちゃんの食事量を増やす」、「ストレスをためないように長めの散歩を心掛ける」、「毎日こまめにブラッシングをしてあげる。」、「掃除はコツを抑えて効果的に」を意識してみましょう。

これが、換毛期を乗り切るためにワンちゃんにとっても人間にとっても一番簡単な方法といえそうですね。





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