お家の中で犬が大きな声で吠えると、近所の方にご迷惑になりそうで気になりますね。
散歩中にも、周りを威嚇する様に吠えながら歩いたり、人とすれ違う時に吠えたりすると気を遣うものです。
私たちが感じる、愛犬の無駄吠えを止めさせるにはどうすればよいでしょう?
無駄吠えって?
私たちが「無駄吠え」と感じている「吠える」と言う行為は、愛犬にとっては無駄なのでしょうか?
どんな意味があるのでしょうか?
どんな場面で愛犬が吠えると、「無駄吠え」だと感じますか?
私たちにとって好ましくない状況で吠える事が、無駄吠えと呼ばれる原因となります。
何故吠えるのか、その原因を探り、吠えないようにしていくにはどうすればよいのでしょうか。
吠える原因を探る
犬にとって、吠えるという行為はごく普通の行為ですので、これをどの場面で無駄吠えと、私たちは思うのでしょうか。
犬は理由も無く吠えているのでしょうか?
ほとんどの場合、何かしらの理由があって吠えています。
来客が来たら吠える、犬とすれ違ったら吠える、遊んで欲しいから吠える、といったように何かしらの原因があります。
そして、犬にとって吠える行為はおかしなことではありませんので、完全になくすことは難しいです。
できるだけ吠えない、吠えてほしくないところで吠えないなど、吠える原因とそれぞれに合わせた対処が必要となってきます。
来客時に吠える
来客時に吠える事にお悩みの飼い主さんは多いですね。
普段はおとなしくてもチャイムの音で激しく吠える、走り回って吠える、来客者に突進してしまう、などお悩みをよく耳にします。
この場合、愛犬達はどんな気持ちで吠えているのでしょう?
・誰か来た!侵入者だ!
・テリトリーを守らなきゃ!
・怖いよ、怖いよ
と言ったように警戒した状態で、ワンワンワンワン!と連続して吠える時は、愛犬は興奮してしまっています。
そのため、飼い主さんのテンションも上がりがちです。
大きな声や高い声で叱ったり、逆に慌てて名前を呼んだりすると、飼い主さんも一緒に吠えてくれている、飼い主さんが吠えている自分を褒めてくれている、と勘違いさせてしまいます。
飼い主さんは落ち着いて愛犬の興奮を抑える方法を探しましょう。
音の刺激で気を反らす方法と、ご褒美で気を反らす方法など有りますので、愛犬の性格に合わせたしつけを探りましょう。
音で気を反らす場合、愛犬が吠え始めたらすかさず大きな音を鳴らす方法です。
缶の中に小銭や石などを入れておき、吠えたらそれを鳴らして大きな音をさせて気をそらせます。
鳴きやんだらすかさず褒めて、鳴きやんだら褒めてもらえると言うことを学習をさせます。
この方法の時は、飼い主さんが音を出していると悟られない事が大切です。
ご褒美方式の場合は、チャイムが鳴ったらすかさず愛犬の好きなおやつをばらまきます。
そうすると吠えることよりも大好きなおやつを拾いに行くことに夢中になります。
チャイムが鳴るとおやつがもらえると覚えると、吠えなくなってきます。
来客時にハウスをさせたい場合も、ハウスの中におやつを入れるなどで気を引いてみましょう。
チャイムが鳴る、誰かが来る、その時にはおいしいおやつがもらえると思うと、吠える行為が徐々に減ります。
食が細く食べ物に興味がない子の場合はトレーニングが難しいですが、コマンドが効くならお座りや伏せ、ハウスと言ったコマンドで落ち着かせて、気をそらせるようにしていきましょう。
インターフォンの音で吠える癖がすでに付いているとすぐに修正するのは難しいですが、愛犬の性格に合わせた対処法で根気よく続けていきましょう。
散歩中に他の犬や人に吠える
お散歩中に苦手なワンちゃんや人に出会ってしまうと距離が遠くても、うなり始めたり吠えたりする事がありますね。
そんな時は、素直にその犬や人から遠ざけてあげましょう。
遊びたくて吠えている場合は落ち着かせるコマンド、お座りや伏せ、待てなどで落ち着いてから近づいていくという方法がありますが、犬や人が苦手で恐怖心から吠えている子にとって、お座りや伏せ、抱っこなどは、もはや逃げ場がなくなり恐怖しかありません。
そのため余計に吠えてしまったりパニックのあまり場合によっては、飼い主さんを噛んでしまう事もあるかもしれません。
どうしても苦手なものに関しては、避けてあげるのも一つの方法です。
遠くから見て吠えそうになったらそっと避け、そうして吠えなかったことを褒めてあげましょう。
遊んで欲しいから吠える
飼い主さんに遊んで欲しかったり、相手にして欲しいと言った時に吠える時の対処はどうすればいいのでしょう?
ワン!ワン!と要求して吠える場合は、吠えている間は相手をしない事が大切です。
声をかけたり大きな声を出して叱ると、遊んでくれていると勘違いしてエスカレートしていきます。
一生懸命吠えて遊びに誘っても遊んでくれないとわかると、徐々に吠えなくなっていきます。
吠えなければ褒めて、遊んであげましょう。
最後に
犬にとって吠えるという行為は自然な行為で、吠えてほしくないのは人間側の都合です。
どういった場面で吠えるのか、吠える理由を知ったうえで、吠えてほしくないのだと伝えてしつけることが大切になってきます。
原因を知り、愛犬の気持ちを考えてから、その子にあった最適な方法を見つけてあげてください。