ワンちゃんの妊娠!気を付けてあげたいこととは?

ワンちゃんが妊娠発覚!
それが予期せぬものではなく、ブリーダーさんにお願いしたものであれば心の準備もあったかもしれませんが、いずれにせよドキドキするものです。

ここでは、女の子のワンちゃんを飼っていらっしゃって、「いずれはブリーダーさんにお願いしてかわいい子犬を産んでほしい…」または、「家から脱走して帰ってきたら妊娠していた(涙)」なんてときに焦らないように、ワンちゃんの妊娠についてご紹介しています。

ワンちゃんが妊娠しているときのサインとは

人間が妊娠した時、よくテレビなどで見かけるのは、「ウッ」と具合悪そうにトイレに駆け込むなんてシーンですが、ワンちゃんの場合は妊娠するとどのようなサインを見せてくれるのでしょうか?

ワンちゃんの場合も人間と同じく、つわりのような症状が出る子がいます。
妊娠1か月目には、

・食欲減退
・吐き気
・だるそうにしている
・今まで好物だったものを食べなくなる
といった様子が見られるかと思います。
逆に、妊娠が進むと

・食欲が増す
・体重増加
・乳首が大きくなる

といった変化が見られます。

妊娠が後期になってくると、大きくなった乳首周辺の毛が抜け落ち、さらにおりもの様な粘液が出ることも。

人間の妊婦さんのように大きなおなかになりますし、また臨月にお腹をやさしく触ってみると、中で子犬が動いているのを感じられたりもするんですよ!

後期になる前に、ぜひ獣医さんを受診してあげてください。
ワンちゃんには妊娠検査薬はありませんが、エコー検査で妊娠を判断することができ、費用は動物病院にもよりますが、平均で5000円程度となっています。

妊娠かと思ったら、ほかの病気だった…なんてこともあり得ますので、「妊娠したのかも?」と思ったら、病院を受診しましょう。

わんちゃんのツワリ対策

人間同様、ワンちゃんも妊娠中は子犬のためにも、いつもより多く栄養が必要となります。
とはいえ、つわり中のワンちゃんは食欲が落ちてしまい、思うように食べられないかもしれませんね。

どんなものなら食べることができるのか、飼い主さんはいつも以上に気を使ってあげてください。
そして食べられそうなもので、栄養価の高いもの、体に良いものを与えてあげてくださいね。

人間は10か月だけどワンちゃんの妊娠はどのくらい?

人間の妊娠は10か月と10日といわれていますが、ワンちゃんの場合はどうなのでしょうか?

実は、ワンちゃんの場合は人間よりもスピードが早く、だいたい63日程度で出産するといわれています。

2か月くらいで出産となるわけなのですね!

たった2か月で産まれてきてしまうので、その間に病院へ行ったり、出産への環境を整えてあげたり、さらには子犬をどうするのか決めなくてはならないのです。

ワンちゃんよりも飼い主さんのほうが、バタバタしてしまうかもしれません!

出産直前に気を付けてあげたいこと

ワンちゃんの出産がいよいよ近づいて来たとき、飼い主さんが気を付けてあげたいことは、なるべくワンちゃんがゆったりした気持ちで過ごせる環境を作ってあげることです。

妊娠・出産前後のワンちゃんは、子供を守ろうとして本能的に攻撃的になる子もいます。

ワンちゃんが自分で子供を守らないといけないと、人に噛みついてしまったり、また産まれた子犬を食べてしまったりということがないように、やさしく見守ってあげましょう。

ワンちゃんの出産前の準備とは?

ワンちゃんが出産する前に、ワンちゃんの出産する場所を確保してあげることが大切です。

もともと使っているケージを段ボールなどで囲み、中にはいつも使っているワンちゃんの匂いのついたタオルを入れてあげて、洞穴のような場所を作ってあげましょう。

出産するところが見えないようにしてあげることが、お母さんが安心して赤ちゃんを産むことができる環境となるわけです。

人間のお母さんだって、お医者さん以外のみんなから見える場所で出産なんてしたくないですよね。

また、産まれたての子犬を拭いてあげるためのタオルなどを用意しておくとよいですね。

ワンちゃんの出産間近のサインとは?

ワンちゃんがいよいよ出産間近になってくると、どのような兆候がみられるのでしょうか?

ワンちゃんが出産間近になると見せるサインを、チェックしてみましょう。

・営巣行動(床をひっかくなど)が頻繁になる
・食欲低下
・排便/排尿が増える
・平均体温が徐々に下がる(1-2度程度)
・落ち着きがない
・部屋をうろうろしている

このような兆候が見られたら、出産ももう間近です。

できるだけ飼い主さんは寄り添っていてあげて、楽しいお出かけに誘われても我慢してくださいね!

無事に出産したら、かわいい子犬ちゃんで幸せいっぱいの時が過ごせますよ!

妊娠を通して気を付けてあげるべきこと

妊娠期間の2か月を通して気を付けてあげるべきことを、まとめてみましょう。

●妊娠1か月目まで

妊娠2週間前後までは、流産の危険のある不安定な時期です。
2週間を過ぎると安定期に入りますが、無理は禁物です。

いくらワンちゃんが遊びたがっても、ボールで遊ぶといった運動量の多い遊びは避け、ゆっくり散歩に行くくらいにしましょう。

また、散歩は少なめにして切り上げましょう。

●妊娠1か月目から2か月直前まで

動物病院でエコー検査をすると、胎児の様子を見ることができます。

食事に気を配ってあげて、いつものフードに+栄養価の高いもの、たんぱく質、カルシウム、ビタミンなどを意識的に摂らせましょう。

カロリー的にはいつもの1.5倍から2倍程度のカロリーが必要になりますが、もともと肥満気味の子の場合はお医者さんと相談し、フードの量を調節してあげてください。

●妊娠後期

お腹が大きくなり、階段などが大変になります。
いつも寝ているところが2階、という方は、1階で寝かせてみるなど、母犬の負担にならないように工夫してあげる必要がありますね。

出産前にレントゲンで、胎児の頭の大きさや、頭数、母犬の骨盤の状態を確認しておくと安心です。
レントゲンで診てもらう場合、動物病院にもよりますが診察代+レントゲン代で4,000円~5,000円ほどかかります。

母犬でトリミングが必要な犬種の子は、出産予定日10日前くらいまでに、カットなどをしておいてあげましょう。
短めにカットしておいてあげると、出産の際にもスムーズに汚れなどが取れるのでお勧めですよ。

どこで出産するの?

ワンちゃんの出産、お家で自宅出産するか、心配だから病院にするか悩まれる方もいらっしゃるかもしれませんね。

自宅出産であればもちろん無料ですが、病院での出産の場合、だいたい5万円から10万円程度の費用が掛かるようです。

帝王切開で手術した場合も、10万円程度といわれています。

自宅で出産する場合には、出産の予定日の検討を付けるための体温計(朝晩2回検温すると、体温の変化がわかりやすくなります)、出産をするための産箱、生まれた子犬の体重を測るためのはかり(キッチンスケールなど)、タオル5枚程度、はさみと糸(へその緒の処置のため)、洗面器(子犬を洗うため)を用意しておきましょう。

子犬が無事生まれたら?

子犬が無事に生まれてきたら、まずは獣医さんに身体検査をしてもらえると安心ですね。
外見的にはわからなくとも、身体の中の異常がないかチェックしてもらえます。
子犬を連れていく時期については、獣医さんと相談して決めてくださいね。

初乳は大切って本当?

お母さん犬から出産直後に分泌されるミルクを初乳といいます。
初乳は栄養価が高く、またお母さんから子犬にとって大切な免疫が含まれています。

子犬が元気に育つために必要な栄養価がたっぷり入っているので、なかなかおっぱいを飲むのが下手な子には飼い主さんが手伝って、しっかり飲むことができるようにしてあげてください。

体重の増え方を調べる

子犬は、しっかり成長していれば1日10%ずつ体重が増えていきます。
生後2週間までは、体重は1日に2回以上測って、母乳をしっかり飲めているのか確認してあげる必要があります。

体重が増えていない子には、母乳が足りないのかもしれないということ、または吸う力の弱い子でなかなか飲めていないといったケースが考えられます。

獣医さんに相談して、ミルクに切り替えることも視野に入れましょう。

産後のお母さんワンちゃんのためにできること

産後のお母さんワンちゃんには、どのように対応してあげたらよいのでしょうか?

まずは、本能的に子犬を守ろうとするアグレッシブな時期でもあるので、あまり干渉せずにゆっくりさせてあげましょう。

おっぱいで栄養を出さないとならないので、栄養価の高いフードが必要となります。

妊娠中よりもさらにカロリーの高いものを与え、離乳するまでは母犬や子犬用のフードをいつものフードにプラスしてあげるのもよいでしょう。

また、出産後の様子で、元気がなかったり、嘔吐・下痢がある、または呼吸が早かったり、なぜか震えているといった異常があった場合には、何か病気にかかっていることが考えられます。

病院で異常がないかどうか、しっかりチェックしてもらいましょう!

終わりに

いかがでしたでしょうか。
ワンちゃんの妊娠・出産は、人間と同じく一大イベント!

やはりワンちゃんのために気を付けてあげたいポイントをしっかりチェックし、安心して出産できるようにしてあげたいですよね。

人間の妊婦さんをいたわるように、ワンちゃんにも居心地の良い場所を提供し、少しでも栄養価の良いものを食べさせてあげる…など、いつもよりちょっと気を付けてあげましょう。

また、出産中、出産後も、いつものワンちゃんとは違い、「本能的」に行動することが多くなるかと思います。

そんな時は、ちょっと離れたところからやさしく見守ってあげましょう!

子犬に触りたい衝動に駆られるかもしれませんが、母犬が育児放棄する原因になる可能性もありますので、しばらくは我慢しましょうね!





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