立派なおひげとかわいさのギャップが大人気!シュナウザーの魅力とお迎えする前に知っておきたい事

おじいちゃんのようなおひげと長い眉毛が特徴のシュナウザー。
まるで哲学者のような風格すらあるシュナウザーですが、実際はどんな性格でしょうか?

シュナウザーとは?

シュナウザーはドイツ原産の牧羊犬です。
ドイツ語で口ひげを意味する「シュナウザー」が由来になったと言われています。

もともとはスタンダード・シュナウザーだけでしたが、改良されていき、小型の愛玩犬としてミニチュア・シュナウザーが、放牧犬として19世紀後半に高い人気を博していたジャイアント・シュナウザーが生まれました。

スタンダード・シュナウザーは日本ではほとんど見ることはない希少犬種で、中世にはすでに存在し、放牧犬や狩猟犬として、また、優秀な作業犬や番犬としても活躍してきました。

そのスタンダードにテリアの血統を引いている小型犬であるミニチュア・ピンシャーなどを交配させ小型化されたのがミニチュア・シュナウザーです。

ジャイアント・シュナウザーはそれとは反対に、力強い放牧犬を作るために改良されました。グレート・デーンやロットワイラーなどと交配させ力強さと大きさを併せ持ったシュナウザーです。

シュナウザーの大きさは?

シュナウザーは三種類の大きさにわかれています。
スタンダード・シュナウザーは中型犬に分類され、体高45-50cm、体重は14.5-15.5kg。

ミニチュア・シュナウザーは小型犬に分類され、体高30-35cm、体重は4-8kg。
ジャイアント・シュナウザーは大型犬に分類され、体高60-70cm、体重32-35kg。

日本で見かけるシュナウザーはほぼミニチュア・シュナウザーです。
日本ではスタンダードとジャイアントはほぼおらず、二種を合わせても40頭に満たない数しか登録されていません。

そのため、日本で見るシュナウザーは9割以上がミニチュア・シュナウザーと言うことになります。

シュナウザーの性格は?

頭がよくいつでも平静で落ち着いた性格です。
しかし、犬らしく遊び好きで、ミニチュア・シュナウザーは陽気で活発な性格も持っています。

元々が放牧犬や狩猟犬をしていたため警戒心はあり、あまり吠えることはありませんが威嚇で吠えることもあります。

番犬としても活躍できる犬種です。

シュナウザーの体質は?

全てのタイプに共通して、被毛はダブルコートです。
下毛は密集し、上毛はワイヤー状のざらついた手触りが特徴です。

ソルト&ペッパーやブラック、ブラック&シルバーの毛色が中心で、ミニチュア・シュナウザーは、まれにホワイトやソリッドと呼ばれるカラーがあるようです。

また、断耳、断尾を行うことがあります。

シュナウザーのお手入れは?

全てのタイプで手入れは共通しています。
ダブルコートですが抜け毛は少なく、体臭も少ないです。

口ひげと眉毛はご飯のときなどに汚れやすいので、こまめにお手入れをしてあげましょう。

ほおっておくと雑菌が繁殖しやすくなります。
数か月に一度はトリミングをして清潔を保つようにしてあげましょう。

シュナウザーのかかりやすい病気や寿命は?

スタンダード・シュナウザーとミニチュア・シュナウザーの平均寿命は12-14年。
ジャイアント・シュナウザーは11-12年と言われています。

大型犬であるジャイアント・シュナウザーの方が若干寿命は短いようです。
シュナウザーは基本的に健康で病気にはかかりにくい犬種ですが、小型犬特有の病気にはかかりやすいので、おかしいと思ったら病院に行きましょう。

ミニチュア・シュナウザーのかかりやすい病気は、食物アレルギー、心臓の病気で機能障害を起こすことによって失神などを起こす洞不全症候群、胆石や胆嚢粘液嚢腫と呼ばれる胆嚢の病気、白内障や乾性角結膜炎と呼ばれる目の病気や、男の

子のミニチュア・シュナウザーは膀胱炎を引き起こす尿石症が見られます。

遺伝的要因ではコレステロールなどが高くなり発症する高脂血症が上げられます。高脂血症は先天性の場合は根本的な治療法がありませんので、食事療法などで治療していきます。

シュナウザーのしつけは難しい?

シュナウザーはどのタイプでも、とても頭がよくしつけがしやすい犬種です。
人の言う事をよく理解し、トレーニングも大好きです。

警察犬としても採用される犬種なので、とても賢い犬種です。
知的好奇心も旺盛なので、学ぶことが得意です。

運動も大好きなので遊びや長距離の散歩が向いています。
逆に運動不足になるとストレスから問題行動を起こしやすくなるため、注意が必要です。

また、放牧犬がルーツのため吠えやすい部分がありますので、しっかりと吠えないしつけを行いましょう。

シュナウザーの価格は?

ミニチュア・シュナウザーの平均価格は15-30万円です。
毛色や性別、血統で価格に差が出るようです。

男の子よりも女の子の方が出生率が低いため女の子の方が価格が上がる傾向です。
毛色では定番カラーであるソルト&ペッパーは低価格で、色がくっきりとして珍しい色ほど価格が上がります。

ジャイアント・シュナウザーやスタンダード・シュナウザーは平均価格があがります。
20-40万と高額で、ペットショップではなかなかお目にかかれません。

ブリーダーからの購入になりますが、スタンダード・シュナウザーやジャイアント・シュナウザーのブリーダーは日本には少ないため海外からの輸入となることが多いようです。

その場合、輸送費なども必要となり、さらに高額となってきます。
50万円ほどは最低限必要になると考えておきましょう。

シュナウザーにかかる費用は?

ミニチュア・シュナウザーの生涯費用を概算で計算してみましょう。
小型犬のミニチュア・シュナウザーの食費を、2kg3000円の食事で考えてみます。

5kgだった場合一日に必要な食事量は150g、一袋で13日なので、一年間で28袋、85000円ほどです。
これにおやつやトッピング、ペットシーツなどの日用品が20000円ほどとして、フィラリアや予防接種、狂犬病の注射代など予防費が20000円ほど。

病気にかかりにくい犬種ではありますが、尿路結石などかかりやすい病気もありますので、念のためにペット保険には加入しておきたいですね。

ペット保険が2500円ほどですので年間で30000円、平均寿命13年で計算すると約40万円です。
これらの金額に購入時の初期費用と平均寿命の12-14歳の真ん中で13年と考え計算すると、ミニチュア・シュナウザー1頭にかかる生涯費用は220万円が最低でも必要となります。

スタンダード・シュナウザーやジャイアント・シュナウザーの場合は、最低でもほぼ倍の食費がかかると考えておきましょう。
お迎えする前にはきちんと計画を立てておく必要がありますね。

最後に

長いおひげと眉毛でコミカルに見えながらも、明るく陽気な性格と、運動が得意で遊びが大好きなシュナウザー。
その見た目とは正反対の性質が魅力で、虜になる人も多い人気の犬種です。

愛情深く家族が大好きなシュナウザーですので、家族みんなで愛情を注げるおうちが理想です。
月に一度はドッグランで目一杯走り回って遊んだり、家族でお出かけをしたり。

どこでもいっしょに楽しめるのが、シュナウザーの魅力ですね。