シニアと聞くと若干ネガティブなイメージがあるかもしれません。
けれど、それだけ長い時間、沢山の笑顔を飼主様に与えてくれてはいませんか？
数年前に比べて質の良くなったフードや薬のおかげで、愛犬たちの寿命は延びています。
元気で一日でも長くそばにいてほしい。
シニアでも生き生きと毎日を楽しんでほしい。
人間と比べるとずっと短い時間を輝いて生きる愛犬たちにずっと幸せでいてほしい。
一つずつ年を重ねていくことを恐れずに、前向きに過ごす。
愛犬はいつだって前を向いて生きています。
飼主様もひとつひとつ受け入れて、シニアライフを楽しみましょう。

シニアな愛犬との暮らし

小型犬と大型犬ではシニアの年齢が若干変わってきますが、小型犬では７歳くらいから、大型犬では５歳くらいからがシニアと呼ばれ、10歳を超えると高齢犬、老犬と言われるようになります。
愛犬たちと過ごす５年や７年なんてあっという間、すぐにシニアになってしまうと思うと悲しく思ってしまったりもしますね。
けれど、愛犬たちはそんなことは考えていません。
大好きな飼主様との暮らし、一分一秒を大切に生きています。
今、シニア期にいる子も、もうすぐシニアに向かう子も、快適に楽しく暮らすにはどうすればいいでしょうか？

健康状態を把握する

徐々に体に変化が起こってくるのがシニア世代。
見た目はほとんど変わりがなくても、少しずつ変化は訪れています。
・歩くのが少し遅くなった
・段差を少しためらうようになった
・歯の状態が悪くなってきた
・そういえば以前と比べてよく寝ている気がする
など、これらの変化は少しずつやってきます。

シニアと言われる年齢になったからと言ってすぐに訪れるわけではなく個体差はありますが、緩やかな老化をふとした時に感じることが増えてきます。
若かった頃は気にならなかったことも、年を重ねて気になるようになってきます。

愛犬の健康状態を知るために、シニア世代を迎えたら毎年健康診断をすることをお勧めします。
気になる症状を見たら、かかりつけのお医者様に相談してみましょう。

皮膚や被毛が変わってきた

毛艶がなくなってきたりパサついてきたり、色が抜けてきたり量が少なくなってきたりと、シニアを過ぎると毛並にも影響が出てきます。
毎日のブラッシングを今まで以上に行い、しっかりと続けましょう。
ブラッシングを行うと血行を良くして促進する効果もありますので、代謝が落ちてくるシニアにとくに大切です。
ブラッシングで被毛を清潔に保つことで抜け毛を取り、皮膚のトラブルも予防できます。
オメガ3などのオイルも皮膚と被毛の健康に役立ちますので、いつものフードにプラスして、嫌いな毛艶を保ってあげたいですね。

お散歩は積極的に

年齢を重ねると無理なお散歩はよくありませんが、愛犬の様子を見て距離や時間を調整しながら、筋力が落ちないためにもお散歩に行きましょう。
筋力が落ち歩けなくなると、老化は加速していきます。
若いうちからしっかりとお散歩で足の筋肉をつけておくと、シニアに突入しても極端な体力の衰えはありません。
愛犬とのコミュニケーションでもありますので、シニアになっても、ゆっくりお散歩を楽しみたいですね。

首輪を見直してみる

足腰が弱ってきている子には、首輪につけるリードよりも、ハーネスでしっかりと支えてあげるのがおススメです。
年齢を重ねると首輪を引かれる衝撃で気管に影響が出ることもありますので、首を締め付けないものを選んでみましょう。
足を通すだけのタイプや頭を通すタイプなど、最近のハーネスは形もいくつか出てきています。
愛犬のライフスタイルに合わせたものを取り入れてあげましょう。

シニアってとっても

若いころよりもずっとゆっくりな動き、すぐにおねむになってしまうお目目に癒される飼主様も多いのではないでしょうか？
ふわふわとした穏やかな表情は、若くて元気はつらつだったころにはなかった変化の一つです。
賑やかにはしゃいでいた幼いころと比べると少し物足りないと感じるかもしれませんが、そばで穏やかに過ごす日々には何とも言えない緩やかな幸せな時間が流れているように感じます。
眠っているときに触れると直ぐに目を覚ましていた若い時代と違い、静かに触れるとそのまま眠り続けているシニア世代。
静かな、可愛く愛らしい寝顔に触れていられる幸せな時間が、シニアライフの醍醐味かもしれません。

スキンシップを楽しむ

走り回ったりボール遊びが大好きだった子も、年齢と共に回数が減ってきて遊ばなくなってくることがあります。
遊ばなくなったからと言って運動を控えると、体力が落ちたり刺激がなくなってしまいます。
適度な運動と脳への刺激でスキンシップを楽しんでみませんか。
おやつを使って宝探しなど、お部屋の中を探検し嗅覚を刺激して脳の活性化を図る遊びや、筋力を鍛えるための緩やかな運動。

普段の暮らしで人同様凝ってしまっている筋肉を優しいマッサージでほぐしてあげてリラックスしてあげるなど、スキンシップをしながら愛犬への刺激を行いましょう。
遊ぶときには楽しくてつい飼主様も愛犬も張り切ってしまいがちですが、無理のない範囲でほどほどの所で切り上げるようにしましょう。

最後に

愛犬との出会い方は様々です。
ペットショップで、ブリーダーで、そして保護で。
出会い方は沢山あっても、全ての愛犬は飼主様の元でシニアを迎えていきます。
愛するパートナーが一日でも長く、幸せに過ごせるように。
シニアになる事は自然の流れである以上、どれだけ快適に穏やかに過ごせるかが大切になってきます。
おうちの愛犬に合った過ごし方は、飼主様にしか見つけられません。
日々愛犬の様子を見ながら、最適なシニアライフの過ごし方を見つけてあげてください。

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