多頭飼いの準備は慎重に
すでに犬を飼っている状態で、もう1匹子犬を飼いたいと考えている人もいるでしょう。
しかし先住犬との相性を考えずに、子犬を向かえ入れてしまうことにはリスクになる場合があります。
相性に最も大きく影響するのは先住犬の気質です。
犬も人間と同じように気質には個体差があります。
社交的な犬もいれば内向的な犬もいるので、どのような気質なのか見極めたうえで準備を進めることが大切です。
散歩のときなどに他の犬と仲良くしているのをよく見かけるのであれば、あまり心配はいりませんがすぐに他の犬に吠えてしまうような場合は、慎重に準備をしなければなりません。
先住犬のことを考える
犬はもともと群れで行動する動物なので、集団生活が苦手なわけではないです。
一般的に先住犬は、飼い主は群れのリーダーであると認識しています。
そのため飼い主が上手く取り計らうことで、新しくきた子犬とも仲良くできる可能性が高まります。
準備で大切なポイントは、2匹の立場を混同しないように工夫することです。
先に住んでいると、そこを自分のテリトリーと考えるようになります。
そこに見知らぬ犬が突然入ってくると、ほとんどの犬は快く感じません。
そのためゲージをもう1つ用意するなど、区別を明確にすることを心掛けて準備をしてください。
何も考えずに招き入れてしまうと、激しい拒否反応を示して追い出そうとする可能性があります。
新たに子犬を迎え入れるにあたって
子犬は無邪気であるため、悪気なく駆け寄ってしまうことが多いです。
その結果、先住犬の激しい怒りを買って噛みつかれたりことも珍しくありません。
招き入れるときに、駆け回れるような自由を与えないようにしましょう。
最初にそのような険悪な関係が築かれてしまうと、後から修復するのは難しくなります。
そのため快く受けいれてもらえるように、飼い主が十分配慮することが欠かせません。
縄張り意識の強い犬にとって、先に住んでいることは人間か考えている以上に重要なことです。
それを肝に銘じて取り組む必要があります。
先住犬に慣れてもらう
はじめのうちは子犬用のゲージを用意して、そこから出さないようにしましょう。
少し可愛そうに感じるかもしれませんが、これから良好な関係を構築していくための大事な儀式であると考えてください。
そうすると先住犬が興味を示して寄ってくることが多いです。
このとき飼い主が特に誘導する必要はありません。
放っておくと、自分の意思で臭いをかぎに行ったり、ゲージの周辺を歩いたりするでしょう。
この時間が非常に大切なので邪魔をしてはいけません。
ゲージの中にいる犬が自分に害を与える存在かどうかを探っているからです。
十分観察をして自分に害をもたらさないと判断すると、あまり観察をしなくなります。
そのような結果が得られたら、この後に激しい拒否反応を示すことはないでしょう。
しかし油断をしてはいけません。
次は飼い主がゲージのそばまで連れていってください。
このときに嫌がる素振りを見せたら、自分以外の犬がいることにまだ戸惑いを感じています。
その場合は無理に仲良くさせようとせずに、観察を続けさせるのがおすすめです。
そして頃合いを見て、またゲージの傍に連れていって様子をうかがいます。
嫌がる素振りを見せなくなるまで、この一連の流れを何度でも試します。
飼い主が焦ってしまうと失敗しやすくなるので注意しましょう。
ゲージ越しに2匹が鼻を寄せ合うような様子が見られれば、受け入れる準備が順調に進んでいると考えて構いません。
ここまで来れば、後は優位性を明確にする段階に移ります。
特別な事情がない限り、先に住んでいる方が優位であることに異存はないでしょう。
飼い主が注意深くチェックする必要があるのは子犬の振舞いです。
先住犬に対して、どのように接しているのかを観察します。
先輩として尊重しているスタンスが見られれば問題ありません。
そう言われても、犬の気持ちを察するのは難しいという人もいるでしょう。
その場合は優位性に関する決定的な行動があるので、覚えておくと役に立ちます。
たとえば、もう1匹に対して仰向けになって腹を無防備にしているケースです。
この行為は服従する意思を示しているので、確固たる優劣の関係ができたと分かります。
またエサを与えたときに、自分は後から食べようとする場合も相手を尊重している証拠です。
ここまでくれば安心
2匹の間に、住み始めた順番どおりの優位性をしっかり築ければ一安心です。
もう競い合うことがないので、大きなトラブルに発展することはないでしょう。
気に障る事をした場合に威嚇することはありますが、攻撃するような事態になることは稀です。
ただし最初から、長時間一緒にいさせるのは好ましくありません。
しばらく時間が経過したら、いったんゲージに連れ帰りましょう。
このように少しずつ慣れさせていくと、数日で群れの仲間としての認知するようになります。
このように犬の特性を考慮して適切な手順を踏めば、多くの場合は問題なく迎え入れられることが可能です。
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