知っていましたか?育犬ノイローゼ!

飼い主さんは要注意!育犬ノイローゼ

育犬ノイローゼという言葉をご存知でしょうか。
よく子供を育てる時に、育児ノイローゼになってしまう親がいますが、それの犬バージョンです。

子供の頃は言葉も話せない上に理由も分からず泣かれてしまい、さらにはしつけも上手くできずに疲れてしまうことがありますが、犬の場合も同じ状況が起こります。

犬も人間の子供のようなものですから、ノイローゼの状態に陥り辛い現実に立たされてしまうことがあるのです。

育犬ノイローゼの症状は様々です。
摂食障害や嘔吐、動悸、下痢、不眠など、時には健康を大きく害してしまう症状に見舞われてしまいます。

また、症状が酷くなることでストレスが大きくなり、時には愛犬に水やエサを与えない、暴力を振るってしまうなどの虐待行為にまで発展することがあるのです。

飼い主にとっても犬にとっても良くない状況ですが、しかしながら育犬ノイローゼにかかるケースは決して珍しいものではありません。
次第に飼っていく自信を失い、結果的に手放してしまったという飼い主も存在します。

こんな人は要注意!

育犬ノイローゼは、こんな人はなりやすいという特徴もありますのでご紹介しましょう。

まず一人暮らしで飼い始めた人です。
一人の寂しさを埋めるために犬が飼われることは多いですが、しかしながら世話を全て自分で行う必要がありますから、負担が思い切り圧し掛かってきてしまうのです。

最初の方は可愛らしさである程度は我慢ができるものの、しかしながら犬のいる生活に慣れてくる中でも、思うようにしつけができない現実にイライラを覚えて次第に大きなストレスになることがあります。

そういった時でも自分だけでストレスを全て背負う状況になりますので、結果的に精神も病んできてしまうのです。

次に犬に対する誤解を持っている人も要注意です。
その誤解とは、犬は思い通りにできるという考え方であり、思い込みによって飼い始めた人は育犬ノイローゼにやられてしまう可能性があります。

確かに犬は忠実で頭の良い生き物でもありますが、しかしながら感情のある生き物でもあるのです。

自分の思い通りにいかないことがあるのも当然ですが、しかしながら思い通りになるという誤解からギャップも生じやすくなり、やがては愛犬がストレスの原因にも感じられるようになってしまいます。

心配性な人は気を付けた方が良いでしょう。

犬を飼うと大変なことも沢山あります。
そういった大変さも含めて楽しむことができる人なら良いのですが、そうではなく何事も心配の種に感じてしまう人もいます。

そのため、しつけが上手くいかない時にも楽しさとしてとらえることができず、これからのことを考えて気持ちが沈んでしまうこともあるのです。

子犬の頃はやんちゃで困ることも沢山することがありますが、そういった現実を楽観視できずに悲観的に考えてしまうとノイローゼにも陥りやすくなりますから、ある程度は気持ちに余裕をもって飼うようにしなければいけません。

育犬ノイローゼにならないためにも

育犬ノイローゼになってしまった場合、愛犬に対する愛情も失ってしまい兼ねませんので、そうならないように対処方法を知っておくことが大切です。

【プロに任せる】
まず、しつけのプロに相談をすることです。
一人で悩んでいると負担も大きくなりストレスも溜まってしまいます。
そしてストレスの最たる原因はしつけが上手くいかないことでもありますので、いっそのことプロにしつけを任せてしまうのも効果的です。

絆を深めるには自分でしつけをすることが大切でもあるものの、愛情が持てなくなってしまうようではいけませんから、無理をせずに頼れるところは積極的に頼る姿勢を持つようにした方が良いでしょう。

【ひとりで無理しない】
家族や友人などに協力してもらうのも有効です。

とにかく一人で悩まないようにすることが大事ですので、近場に相談できる人がいるなら協力を仰いでみるのも良いと言えます。

一緒に大変さを共有するだけでも心の負担は小さくなるはずです。

【正解は一つではない】
マニュアル本を頼りにし過ぎないようにすることも大切です。

初めて犬を飼う人からすればマニュアル本は役立つ存在でもありますが、しかしながら情報に縛られ過ぎてしまうと、現実とのギャップに苦しめられてしまう恐れもあります。

そもそもマニュアル本が正解というわけでもないのです。
犬も個々で性格が違うものであり、性格が異なれば育て方も違ってきます。

飼い主さんがきちんと愛犬の性格を把握し、必要なしつけを行っていけばきちんと応えてくれる生き物でもありますから、自分で自由な育て方を楽しむのも育犬ノイローゼにならないためのポイントです。

【自分の理想を求めすぎない】
100%を目指さない心構えで取り組む姿勢も大切です。
人間同士でも100%コントロールすることはできないにもかかわらず、言葉の通じない犬を完全にコントロールすることなどできません。

100%ではなく最低限のしつけができるだけでも十分に良好な関係でいられることもありますから、しつけによる少しの変化でも大いに喜び、もし上手にできない場合でも、それが愛犬の個性と思って気軽に楽しむようにした方が良いでしょう。