犬嫌いのご近所との付き合い方 最新版

近年はずいぶんワンコにやさしい社会になりましたよね。
カフェやレストラン、ホテルもドッグフレンドリーなところが増え続け、愛犬家の方もワンちゃんを置いて、後ろ髪引かれる気持ちで旅行に行く、なんてことがなくなったかと思います。
いつでもどこでもワンちゃんと一緒にいるのが可能な時代になった、と言えると思います。
とはいえ、実は案外ワンちゃんが苦手な方、いらっしゃるんです。
犬は好きじゃない、犬は怖い、小さいころ犬に嚙まれたことがある、動物全般に興味がない、などなど。

ワンちゃん嫌いの理由はさまざまですが、ワンちゃん嫌いというのは珍しいことではありません。
そこで、ワンちゃんのいるお家なら知っておきたい、犬嫌いのご近所とのお付き合いの方法を調べてみました!

吠え癖コントロールは必須!騒音トラブル対策

ワンちゃんを飼う上で、ご近所トラブルになる原因ナンバー1といえば、「騒音トラブル」ではないでしょうか。

気持ちよく寝ていた週末の朝、お隣のワンちゃんが朝早くから
「散歩行きたい!ワンワンワン!!」
「ご飯食べたい!ワンワンワン!!」
「誰かが家の前を通っているよ!ワンワンワンワンワン!!!!」
など、激しく吠えている声が聞こえてきたら、せっかくのお休みなのに…とゲンナリしてしまうでしょう。

ワンちゃんは吠える特性がある動物ですので、吠えなくするとワンちゃんのストレスになってしまいます。
飼い主さんがすべきことは、無駄吠えをコントロールすることです。
外の通行人などに向かって吠えてしまうのであれば、あまり外が見えないように工夫するのも一つの手です。

郵便屋さんや宅配便業者に吠える子もいるでしょう。
散歩や食事のことで要求があるときに吠える子であれば、ドッグトレーナーさんなどに相談し、対処法を考えるとよいでしょう。

豆知識!要求吠えには無視が効果的らしい

ドッグトレーナーさんに相談するより、自分たちで何とかしたいという方のために、要求吠えする子にはどう対応するのか調べてみました。

結果として、要求吠えをなくすのに一番良い方法は、徹底的な無視なんだそうです。
例えば、30分とかワンちゃんが吠えまくっていたら、飼い主さんの方が折れてしまいそうですが、そうするとワンちゃんは長く吠えれば要求が通ると学習してしまうのだとか。
そのため、どんなに時間をかけて吠えようが徹底的に無視することが大切なんだそうですよ。

ワンちゃんの匂いに気を付けて!悪臭問題

例えば、ニンニクが効いたイタリアン料理を食べたとしましょう。
食べた本人は気にならないのですが、周りの人は
「あ、この人ニンニク食べたな」
「ニンニク臭いな」
と思ったりしますよね。
声に出しては言わないけれど、不快に感じてしまうものです。

ワンちゃんも、犬種によっては匂いの強い子もいます。
また、犬嫌いの方からすれば、ちょっとした匂いでも、獣臭のような気になる悪臭に感じることでしょう。
匂いのせいで、気分が悪くなってしまうかもしれません。
ワンちゃんを飼っている方のお家は、玄関に入った瞬間にワンちゃんの匂いがすることもよくありますよね。

犬好きな方なら、「犬を飼ってるんだな」くらいで何とも思わないかもしれませんが、ワンちゃん嫌いな方にとっては「うっ」となってしまう匂いかも。

また、ワンちゃんの匂いが飼い主さんのお洋服などから匂うこともありますよ!
「庭などに排泄をさせないので、うちは匂わないはず?」
などと思われている方も、すでに家やそこに住んでいる人自体にワンちゃんの匂いが移って、匂っている場合もあります。

排泄物の適切な処理は大前提として、ぜひワンちゃんのシャンプーをこまめに行うなどして、悪臭トラブルにならないようご近所さんに配慮できるとよいですね。

抜け毛の多いワンちゃん要注意!抜け毛問題

換毛期などがあり、毛が抜ける時期のあるワンちゃんを飼っていると、家の中で室内の隅っこにワンちゃんの毛がまとまって綿毛のようになっているなんて光景を見たことがあるかと思います。
こまめに掃除機をかけているのに、部屋の隅っこや飼い主さんの服などにワンちゃんの毛が良くついている。
これって、飼い主さんも困るんですよね。

ワンちゃんの毛が良く抜けるから、庭でブラッシングしたい…!
そう思ってしまうことでしょう。
けれどちょっと待って!

ワンちゃん嫌いのご近所さんにとっては、ワンちゃんの毛が道などに毛玉で落ちていたら
不快感マックスになること間違いなしです。
ベランダや庭でワンちゃんのブラッシングをするのは、絶対に止めましょう。
ワンちゃん嫌いのご近所さんの洗濯ものにくっついてしまったら、戦争が勃発してしまいますからね。
また、ワンちゃんアレルギーの方もワンちゃんの毛が待っていたら症状が悪化してしまいますからね。

散歩のマナーの再確認

ワンちゃんの散歩をするとき、知らない方のお家の前でトイレをしてしまうなんてことありませんか?
昔は散歩でトイレをさせるのが常識でしたが、現代では散歩でトイレをさせるのは「非常識」となりつつあるのです。
そう、トイレは家でなるべく済ませましょうという風潮なのですね。

マーキングのためにおしっこをよくしてしまう子もいますが、これがご近所トラブル発生の種になるそうです。
マーキングしそうなところは避けて歩くなど、工夫をする必要があるのですね。
もし散歩中にトイレをしてしまったら、おしっこはトイレシーツなどで拭き取り、水で洗い流すこと、ウンチも拾って水で跡を流すなど、マナーを守るようにしたいですね。

また、犬嫌いというよりも、犬が怖いので近くに来てほしくないという方もいらっしゃいます。
誰もが犬嫌いというスタンスで、誰かとすれ違う時にはリードを短く持つ、ワンちゃんと人が直接接触しないように歩き方も工夫するなど、マナーを忘れないようにしたいですね。

ペット可のマンションに入居されている場合は、ワンコとエレベーターに乗る場合、小型犬はキャリーバッグに入れるか抱っこして乗る、先に乗っている人にワンちゃん連れで大丈夫か確認をとってから乗るなど、お互いに気持ちよく生活できる配慮をしたいですね。

ご近所にワンちゃんで嫌な思いをしていないか先に聞く!

ワンちゃんを飼い始めたら、隣近所の方に「犬を飼うことになりました」とあいさつをしておくとよいですね。
散歩で顔を合わせることがあったら、
「うちの犬のせいで、ご迷惑になっていることはありませんか?」
など声をかけてみるとよいでしょう。
嫌な気持ちをため込んで我慢されているよりも、小さいうちに対処したほうがいいですよね。
大きな苦情になるのを防ぐことができます。

終わりに

犬嫌いのご近所さんと問題を起こさずに生活するコツは、「配慮」に尽きると思います。

・ワンちゃんの無駄吠えをさせない
・清潔に保って悪臭(トイレ/体臭)対策を心掛ける
・外でブラッシングをしない
・散歩中のマナーを徹底する

この部分をしっかり守ることで、ワンちゃん嫌いのご近所さんも嫌な思いをすることなく、またワンちゃんもストレスを感じることなく過ごすことができるのではないでしょうか。
ちょっとした心遣いで、人の気持ちはかなり和らぐものです。
「いつもご迷惑をおかけしてすみません」
「何かうちの犬でご迷惑をおかけしていることがあれば、遠慮なく教えてください」
この一言二言で、ご近所さんとの関係もぐっと良くなるかと思います!

●参照:
犬のご近所トラブル防止。普段から心がけておくこと

犬を飼っている人が絶対に意識すべき『ご近所への配慮』5選

犬の飼い主が他人に配慮すべきこと5つ 全ての人が犬好きだとは限らないと意識しておこう

犬の「要求吠え」には無視が効果的だができない場合の対処法も解説