愛犬が人を噛んでしまう理由?噛ませない・噛まれないための対策

賢い犬なのになぜ噛むのか

犬は動物界の中でも知能の高い動物と言われています。
それでも犬は時に人に噛みついてしまうことがあります。
どうして噛む衝動が起きてしまうのか、また噛むことによって愛犬は何を伝えているのか知っておくとよいでしょう。

犬はどうして人を噛んでしまうのか

しっかりと訓練(しつけ)された犬ならば噛む前に自分を抑えることができ、また噛んで良い物と悪い物とを区別することができます。
しかし、早い時期に母犬から放された子犬は学習が不十分で、その影響で噛んでも良い物と悪い物の区別ができない状態になります。

犬は本来、少数の群れで生活する動物で社会的に自分の立場を理解する能力があり怒りや恐怖などで噛みつくような攻撃本能も仲間の存在や力関係で抑えることを学びます。
ところが人間の中で一緒に生活をし、可愛がられたり特別扱いされていると自分の優先順位を間違えて覚えてしまい自分の縄張りを侵す者や、自分より弱い存在としている者には噛みついてしまいます。

よく飼い犬がお父さんに対して吠えたり威嚇したりするけど、お母さんには従順なケースがありますが、これは犬の中で【 1 お母さん(ボス)】【 2 自分(犬)】【 3 お父さん(下っ端)】という順位で覚えてしまったために起こってしまいます。
このケースだと、いくら賢い犬だと言っても犬の中で決められた順位は覆されず、賢いから人は噛まないという事は通用しなくなってしまうのです。

賢いから噛まないのではなく、注意すべきはここまでに至った訓練(しつけ)学習をしているかどうかという事なのです。

知っておくべき!犬が噛んでしまう5つの理由

歯が生え変わる時期だから

人間の子供でも歯が生え変わる時は、かゆいような違和感を覚えるのと同じで、犬も乳歯から永久歯に生え換わる「歯牙脱換期」には口の中がムズムズするため、それを解消しようと硬いものを噛んでしまいます。
歯が生え換わる時期には、噛み癖対策として犬用のガムや玩具を与えると効果的です。

縄張り意識と攻撃本能

長く人間と一緒に暮らしていても犬には動物としての縄張り意識と攻撃本能があり、見知らぬ人が自分の縄張り(家)に近づくと領域を侵す存在として吠えたり噛みついたりします。
犬には相手の素性は理解できませんから飼い主がしっかりと学習させる必要があります。

遊びで噛んでしまう

愛犬の頭を撫でようとしたときに突然「ガブッ」と噛まれたことがある飼い主さんは多いことでしょう。
ガブッとされたことに飼い主さんは誤解して「触るな!」という反応なのかと思われるかもしれませんが、むしろ逆で「遊んでくれるの!?」という反応で口や歯で相手を引っ張ろうとした反応なのです。
遊びのつもりの噛み癖をなくすためには、飼い主さんの理解としつけが重要になってきます。

怒りや極度の興奮で噛みついてしまう

犬にもさまざまな感情があり、その影響で噛んでしまうケースがあります。
カワイイからと撫でようとしたときに犬の不快な場所を触れたりすると「触るな!!」と怒りで噛んでしまうことがあります。
他にも犬にとってとても嬉しかったり楽しかったりして興奮度がMAXになっている時は、その勢いで噛んでしまうというケースも少なくありません。

恐怖を感じて噛みついてしまう

犬にも「恐怖心」があり、見知らぬ人や不思議な行動をとる人に対して怖い、何かされるという不安が動物の本能を刺激して攻撃される前に攻撃してしまえと噛みついてしまいます。

犬の攻撃本能には気をつけよう

攻撃本能を飼い主が怖がり放置しておくと周囲に迷惑をかけたり、飼いにくくなり捨てたりという最悪の結果にもつながりかねません。
犬の攻撃本能は犬を安心させたり飼い主との信頼関係で解決されることもありますので、しっかり理解してあげる必要があります。

■縄張り意識による攻撃行動
犬が自分の認識している縄張りに敵が入ってくると、縄張りを守るために敵を攻撃します。

■遊びの攻撃行動
犬にとっては遊びの行動ですが、人からすると歯を当てる、軽く噛むなどの問題行動と感じられます。

■防護のための攻撃行動
自分の飼い主(ボス)の敵と判断した相手に対して、飼い主を守ろうとする意識から攻撃します。

■母性の攻撃行動
母犬が子犬を守るための攻撃で妊娠や出産でホルモンバランスが崩れると顕著になります。

■恐怖による攻撃行動
犬が恐怖心を感じたときに攻撃する行動で虐待や過剰な罰など、追い詰められた状況になったときに出やすい行動です。

■食べ物を守る攻撃行動
自分の食べ物と決めているものに手を出したりすると食べ物を守ろうとして攻撃します。

■所有物を守る攻撃行動
自分が決めた所有物、例えば毛布や、お気に入りのおもちゃを奪われないようにする攻撃で、脅威となる相手にとる犬の本能です。

■有意性のための攻撃行動
オス犬によく見られる行動で、相手よりも自分の方が優位な立場であると示すための攻撃行動です。
遺伝的に同家系の犬に共通した行動ともいわれています。

■突発的な攻撃行動
明確な原因が分からないまま突然相手を攻撃してしまいます。
この行動は脳の疾患が原因ということも考えられます。

■転嫁性の攻撃行動
本来のターゲットへの攻撃を妨げられると、まったく無関係な相手に対して攻撃する行動です。

犬が噛む理由は単純ではない

犬が噛むといってもその理由は単純では無い場合が多くあります。
犬がどうして噛みつくのか?大人しい犬が人に噛みつくようになったのは他に大きな理由がなかったのか?その噛みつく背景をよく考える必要があるのです。
また、噛みつくという1つの行動にしても、いろいろな複数の要素が組み合わされて発現するという場合もあります。
先ずは、犬の習性や本能を知り「どうして噛むのか?」を知るとともに愛犬との信頼関係を築けることが大切になります。





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