1匹だけでいいの?多頭飼いのメリットデメリットはこれだ

日々仕事や学校、家事などで忙しく過ごしていると、なかなかワンちゃんと遊んであげる時間がなくて罪悪感を感じたりしませんか?
家族が出かけた後、ワンちゃんが1匹でいる時間が長いと、暇だろうなとか、つまらないだろうなとか、いろいろ考えてしまうときってありますよね。
そんなとき、「そうだ、もう一匹犬を飼おう!」なんて本気で思っちゃう方もいらっしゃるかと思います。
一人っ子の子に兄弟を作ってあげたい、そんな心理と似ているかもしれません。
というわけで今回は、ワンちゃんを多頭飼いした場合のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

多頭飼いを考える前に知っておくべきこととは?

ワンちゃんを1匹以上飼う、ということは、1匹にかかるお金が2匹なら倍に、3匹なら3倍になると考えて間違いないでしょう。
グルーミングに費やす時間も増えますし、時間とお金がかかるということは覚悟しなくてはなりません。
もちろん、家にお手伝いさんがいて、散歩もドッグシッターさんにお願いできるのであれば、かかるのはお金だけかもしれませんけれどね!

気軽にワンちゃんを飼うことはできますが、その分ワンちゃんに負担がいくことのないよう、気を付けたいものですね。

年間にかかる医療費(狂犬病ワクチン、避妊、去勢手術、フィラリア予防、ワクチン)、
トリミングの費用などもあらかじめ予算立てておくとよいでしょう。
また災害時、避難するときの手間が増えてしまうこともあるので、災害時どうするかも考えておいた方がよさそうです。

デメリットその①一人っ子から兄弟の増える先住犬に負担がかかる!

現在すでに飼われている先住のワンちゃんは、一人っ子で自由気ままに伸び伸び暮らしていたのに、新しくワンちゃんが仲間入りすることでストレスを感じる子がいるそうです。

人間の子供も、兄弟が生まれるときに微妙に心が不安定になる子がいるようですが、それと同じ感じかもしれませんね。
今まで溺愛されていたのに、その愛情を半分持ってかれてしまいそうで、新しい子にやきもちを焼く子もいます。

逆に、子犬が先住犬にじゃれつくことで、相手が大変でストレスになってしまうパターンもあるのだとか。

良かれと思って新しい子を連れてきたのに、先住犬が甘えん坊の子だと、ストレスを大きく感じてしまい、大腸炎や食欲不振など、体調を大きく崩してしまう子もいます。
とはいえ、新入りの子が入ってきてからしばらくすると、その子のいる状態に慣れてくるとは思います。

飼い主さんは、先住犬の様子をよく観察し、普段以上にかまってあげるよう気を付けたいですね!

デメリットその②新しく来た子からうつる感染症!

子犬って、なんの菌も持っていなさそうな気がしますが、実は持っているんです。
代表的な子犬の病気といえば、ケンネルコフ。

ケンネルコフというのは、伝染性の呼吸器疾患の総称のことで、別名「伝染性気管支炎」。
ケンネルコフの原因は、ウイルス、細菌、マイコプラズマ属菌など、さまざまあるそうですが、生後6週~6か月齢の子犬がもっとも影響を受けるそう。

気管が圧迫されているような咳をコホコホしていたり、体が熱っぽかったり、呼吸が苦しそうだなと感じたら、ケンネルコフを疑ってみてもよいでしょう。
他にも食欲不振といった症状がみられます!

新しい子の場合は、耳ダニや寄生虫も心配です!
とはいえ、先住犬がきちんとワクチン接種さえしていれば、そんなに心配はいらないでしょう。

デメリットその③顔合わせタイムを設けないとダメ!

急に新入りのワンちゃんと同じ部屋に住むことになったら、先住犬はどうしてよいかわからなくなってしまうこともあるそうです!
今まで、おとなしい性格で人も犬も噛んだことのなかった子でも、新入りの子を噛んでしまう心配もあります。

そのため、まずは新しい子犬をケージに入れ、ケージ越しで面会させてあげてください。
ケージ越しでも相性が悪ければわかりますので、特に喧嘩にならなそうであれば、飼い主さんが監視している状態でケージから出し、遊ばせてみましょう。
徐々に時間を増やし、慣らしてあげてください。

デメリットその④ワンちゃん同士の相性もある…

一匹を好むワンちゃん、一緒にべったりしたいワンちゃんだと、相性が心配ですよね。
相性の合わないワンちゃん同士で多頭飼いになると、なかなかストレスになることもあるかもしれません。

もちろん最終的には「慣れる」とは思いますが…。

ワンちゃんは縄張り意識もあったりするので、多頭飼いの場合はワンちゃんの頭数分ケージを用意してあげるのは鉄則だそうです。

また、多頭飼いをするのであれば、性別はオスとメスが最も相性がよいといわれています。
先住犬が男の子なら女の子を、女の子なら男の子を選んであげてくださいね。
同じ性別が良ければ、女の子同士ならOKだそう。

男の子同士だと、やはり喧嘩が激しく多頭飼いには向かないそうですよ!

体格もあまり差がある子たちだと、小さい子が怪我をする可能性もあるので体の大きさのバランスも気を付けたいですね。

やはり同じ犬種の子が相性抜群のようですので、同じ犬種、同じ性別だと多頭飼い初心者には扱いやすいかもしれません。

メリットその①留守番ストレスの軽減!

多頭飼いをする上での一番のメリット、それは先住犬に常に一緒にいられる相棒ができることでしょう!
お留守番をする際も、もう1匹いれば独りぼっちよりずっと楽しいですよね!
誰もいないお家で独りぼっちで寝ているよりは、一緒に遊ぶ相手がいたほうが良いに違いありません。

お留守番の時に感じるストレスが少なくなるのは、大きなメリットですよね。

メリットその②運動不足の解消!

家でゴロゴロするよりも、一緒に遊ぼうと誘ってくれる子が来てくれることで自然と体を動かすようになり、運動不足の解消につながります!

おもちゃの取りっこや戦いごっこなど、楽しそうに一緒に遊ぶ姿が見られると飼い主さんの気持ちもほっこり、癒されちゃうことでしょう。

そして、勝手に遊んでてくれるので、お互いに運動不足、ストレスが解消されます。
だからと言って、お散歩は怠れません!先住犬のしつけがきちんと出来ている場合は、2匹目、3匹目と、先住犬の真似をしようとするので、しつけが楽になります。

メリットその③先住犬が、自分が犬だと気づくきっかけにもなる!

ワンちゃんって、「絶対自分のことを人間だと思っている」と思う瞬間ありませんか?
実際ワンちゃんも、人間の中で生活していると「自分は人間だ」と勘違いしてしまう子が多いのだそうです。

ところが、ワンちゃん仲間ができると、家でも常にワンちゃんの存在を意識するようになり、自分も犬なんだと認識するきっかけになるそうです。

また、一匹しか家にいないと、溺愛されすぎて「群れ(家族)のリーダーは自分だ!」
と思ってしまう子も少なくないそうですが、ワンちゃんとして自覚が生まれると考え方も変わるのかもしれません。

メリットその④社会性を身に着けることができる

ワンちゃんが一匹しかいないと、ワンちゃんの世界での社会ルールなんて身に着けることもありませんし、身に着ける必要もありませんが、多頭飼いになると群れのルールのようなものができるようです。

ワンちゃん同士が一緒に生活をするようになって、「群」の中で社会性を身に着けることができるようになるのです。
1匹だけの時は許されていたことも、2匹3匹となると飼い主さん側も許さなくなりますので、そういった意味で過保護が改善され、社会性の身についた良い子が育つことにつながるのですね!

ちなみに、ワンちゃん同士で激しい喧嘩になることもあるそうです。
つい飼い主さんは止めたくなると思いますが、実はこれは群の中での力関係を図っているそうで、大切なコミュニケーション手段なので、決着をつけさせてあげるのが必要だそうです。

見守ってあげてください。
とはいえ、ケガをしてしまうようであれば止めなくてはなりませんけれどね!

終わりに

いかがでしたか?
多頭飼い、初めにデメリットを知っておけば、他は全部メリットと考えてよいのではないでしょうか。

多頭飼いを始めるなら、まずは先住のワンちゃんのしつけがきちんとできているか、先住のワンちゃんにヤキモチを妬かせないようきをつけること(じゃないとストレスが大きくなりますので)、また、先住のワンちゃんが多頭飼いに向いている性格なのか一人でいたいタイプの子なのかを判断するのも大切なことです。

飼ってしまってからの失敗は許されませんので、よく見極めてから始めたいものです。
多頭飼い、大変さも2倍ですが、楽しさ、嬉しさ、幸せも2倍だそうです!
デメリットをすべてクリアできそうであれば、今が初め時かもしれません。

●参照
犬の多頭飼いと1匹飼いの違いは?多頭飼いのメリット・デメリット

犬にとって多頭飼いは幸せなの?

ペットの多頭飼いを解説!メリット・デメリットや相性等の注意点とは