犬のマッサージって必要?家で出来るマッサージとは

「犬のマッサージ」
このタイトルを見た飼い主さんの頭に最初に浮かぶ言葉は、
「私にうちのワンコのマッサージをしろっていうの?本当に???」
ではないでしょうか?
犬にマッサージなんて、なんともバカバカしい、なんて思われる方もいらっしゃるかもしれません。

毎日忙しくて、ワンちゃんのマッサージをする暇があったら他にやらなきゃいけないことが山積み、なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。
なんだか馬鹿みたいに聞こえるかもしれない「ワンちゃんのためのマッサージ」ですが、ワンちゃんにとっては物凄くプラスになることといわれたら、ちょっと聞いてみるかと思われませんか?

私たち人間も、マッサージを受けるととても心地が良いですし、なんだか疲れもほぐれた気がしますよね。
ワンちゃんにとっても、私たちと同じようにマッサージは心地よく感じるのです。
マッサージにはワンちゃんをリラックスさせる効果だけではなく、飼い主さんとの絆を強めてくれるといった面もありますよ。

実際に、ワンちゃんにマッサージは必要なのか、また家で出来るワンちゃんのためのマッサージの方法も併せて見ていってみましょう。

ワンちゃんにマッサージは必要?YES!

例えば、テレビを観ながらワンちゃんをなでなでしていると、ワンちゃんはだらしなーくお腹と足を広げ、「もっと撫でて」とアピールしてきたりしませんか?
目をつむって、いびきみたいな声まで出す子もいますよね。

私たちも、手に触れる柔らかくて暖かいワンちゃんの感触に癒されたりします。
毎日忙しい飼い主さんこそ、ワンちゃんにマッサージは必要といえるかもしれません。
飼い主さんもワンちゃんも、一緒にリラックスできるからです!

ちなみにWikiぺディアでワンちゃんのマッサージを検索すると、犬のマッサージはワンちゃんの健康促進のためのマッサージ療法の一分野、と説明があります。
メリットとして挙げられていたのは、ワンちゃんのリラクゼーションになるということ以外には、酸素の増加、痛みの緩和、関節の柔軟性の改善、および免疫系へも良い効果が出ると説明されていました。

ふんふん、なるほど!
ワンちゃんのマッサージはバカバカしいものではなく、必要なものだったのです!

ワンちゃんのマッサージのメリットとは?

●ストレスと不安の軽減
ワンちゃんたちは、簡単にストレスや不安を感じやすい生き物です。
大きな音でもストレスになりますし、外の雷の音も不安を煽ります。
散歩中にチラッと猫を見ただけでも、戦闘態勢に入ってしまったりする、なかなか大変な本能を持っているわけですね。
そんなワンちゃんのストレスを、マッサージは和らげてくれます。
不安や心配を忘れて、大好きな飼い主さんになでなでしてもらえるのは、ワンちゃんにとっては至福の時なのです。

●治療の一環にもなる
例えばワンちゃんが怪我をしてしまったり、病気になってしまった時、マッサージはワンちゃんの治療の一環にもなるのです。
マッサージの方法は獣医さんに聞くとして、マッサージはワンちゃんのケガなどの痛みをやわらげたり、腫れをおさえてくれたり、また回復する速度を速めてくれる効果が期待できそうです。
もちろん、自己流ではなく獣医さんに確認してからにしてくださいね!

●健康増進の効果も期待できるかも?
マッサージは、血圧を下げてくれたり、血流やリンパの流れを改善したりする効果が期待できます。
また、免疫システムを強くしてくれたり、消化を助けてくれたり、肝臓や腎臓の状態も改善してくれる効果も!
筋肉の緊張がほぐれることで、全身の血行がよくなり健康増進の効果が期待できるのです。

●リフレッシュして元気がでる!
人間もマッサージを受けるとリフレッシュしたり、なんだかエネルギーが湧いてきたりするものですよね。
ワンちゃんも、飼い主さんからマッサージを受けると、スッキリした嬉しい気分になったり、嬉しい気持ちから体も元気になったりといった効果があるのです。

●ワンちゃんとの絆、信頼関係の強化
マッサージをワンちゃんにしてあげることで、ワンちゃんと飼い主さんの絆が強まり、良い信頼関係を築くことができます。
すでに良い関係を築かれている方も、さらにもっと良い関係になること間違いなしです!

●病気の早期発見につながることも!
マッサージすることで気づきにくい皮膚病やリンパの腫れなど、ちょっとした変化に気づけるようになります。
 しこりなどにも、気づきやすくなりますよね!

●病院でもリラックスできるようになる
ワンちゃんをマッサージしてあげていると、人間に体を触られることに慣れるので、病院で獣医さんが触ってもストレスを感じにくくなります。

こんなにたくさんの利点があるのですから、試してみる価値はありますよね?
それでは、どのようにマッサージをしてあげると効果的なのでしょうか。

ワンちゃんへのマッサージ方法

ワンちゃんへのマッサージを、人と同じように行ってしまうのはNGです。
ワンちゃんにとって、人間のマッサージは強すぎて、逆効果になってしまいます!
指先には力を入れず、始めはかなり軽い力で、毛並みに沿ってさするマッサージがお勧めです。

基本は弱い力で、触られて喜ぶ部位をマッサージしてあげてください。
ワンちゃんへのマッサージは、「やさしく、穏やかに」がポイントですよ。
顔を見ると、うっとりしている…そういったサインを見て、強すぎるかどうか確認しましょ
う。
また、ワンちゃんがリラックスしているときに行うことも、大切です。
休日でしたら、長めの散歩に出かけた後などがベストタイムといえるでしょう。
ワンちゃんが嫌がる部分は、マッサージしません。
また、マッサージのためのアロマクリームなどは必要ありませんよ!

具体的なマッサージの流れ

ここからは、実際にどのようにワンちゃんにマッサージをしてあげればよいのか、みていってみましょう。

1,首→肩

始めに、ワンちゃんの首を小さな円を描くように、マッサージしましょう。
強くマッサージしてはダメですよ、あくまでもやさしく、やわらかくです!
首は、私たちもコリを感じる部分ですが、ワンちゃんも飼い主さんを見上げたり、草むらに首を突っ込んだりと疲れやすい部分なので、気持ちが良いはず。
次に、首の後ろを軽くつかんで揉んであげましょう。
1から3まで数を数えながら首の後ろのお肉を少し引っ張り上げて、同じように3秒かけてゆっくりと元に戻すというマッサージも、数回繰り返すことで首の筋肉の緊張をほぐすことができ、また血行が良くなりますよ。
喉は苦しいので、避けてあげてくださいね。

2,肩→胸→足

首から肩へとマッサージ部位を移動していきます。
肩はワンちゃんが届きにくい部位なので、念入りにやさしく行いましょう。
肩から、ワンちゃんの胸部分にいき、そして足とマッサージする箇所をずらしていきましょう。

3,背骨→腰→足の先

背骨の部分も円を描くようにマッサージしてあげましょう。
背骨に沿って、まずは首の後ろから腰まで手の平で優しく数回撫でてあげましょう。
背骨から肩を通って前脚の先へ、腰から後ろ脚の先に向かって同じく手の平で数回撫でてあげてください。
足のあとは、足の裏の肉球部分もやさしくプニプニとマッサージしてあげてください。
触る箇所によっては、足が勝手にキックしてしまう個所もありますが、大丈夫です!
ワンちゃんはリラックスでき、血流改善が期待できます!

4,肋骨→お腹

両サイドの肋骨の部分も、忘れずにやさしくさするようにマッサージしていきましょう。
お腹の弱いワンちゃんやシニア犬の場合は、ワンちゃんを抱っこする感じで抱え、手のひらでお腹を右回りに円を描くように撫でてあげると、蠕動運動の改善が期待できるそう。

5,耳、目の周り

最後に、ワンちゃんが嫌がらなければ目や耳の周りなど、ワンちゃんがよく動かしているところは疲れているので、マッサージしてあげましょう。
ワンちゃんの耳は、親指と他の指の間に挟んで、耳の根元から先端へスッと軽く引っ張る感じでマッサージ。
また耳の淵を指先でつまんで軽く押し刺激してあげるのも良いですし、耳を円を描くようにマッサージしてあげるのも良いですね。
気持ちよさそうにしていたら、ぜひ耳もマッサージしてあげてください。
目の周りは、目を囲んでいる骨の先端部分を指先で軽く一周撫でるくらいで十分です。
気持ちよさそうにしていたら、小さな円を描きながら一周クルリとマッサージしてあげてもよいでしょう。

終わりに

いかがでしたか?
私たち人間にとって、マッサージは本当に「最高」ですよね!
それ、ワンちゃんも一緒なんです。
最近では、ワンちゃんのマッサージに関する本やDVDも見つけることができますので、
極めたい方はもっと極めることもできます。

まずは、ワンちゃんと一緒の時間に短時間でよいので、マッサージをしてあげてみてください。
気持ちよさそうな顔をされて、「しょうがない、もっとやってあげよう」という気になってしまうと思います!
外が寒くなる時期、家で過ごす時間が増えたらワンちゃんマッサージタイムにしてみませんか?

●参照
Why You Should Give Your Dog A Massage

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